神様の世界史 必要な物を得たユダヤ人達
こんにちは、ファーティマ松本です。
前回は、紅海を渡ったユダヤの民が初めてやった事について書いてみました。
彼らが初めてやった事は、、、
彼らの預言者であるムーサ(モーゼス)さん(平安あれ)に、偶像を作って欲しいとお願いをしたことでした。
今回は、その後何があったのかを見ていきましょう。
ファラオ王から逃げて、紅海を渡って、はるばる現在のサウジ側にやって来たユダヤ人達にとって、めちゃくちゃ大事なのが住む所と食べる物ですよね。
サウジって、まあエジプトもそうだとは思いますが、暑いです。
冬はかなり寒いですが、夏は、、、暑いです。
その暑い中、飲む水がなければ死活問題ですし、太陽にガンガン当たっていれば、これまた
熱中症でやばいです。
ということで、 ムーサさんは彼らのために祈りました。
クルアーンの記述を見てみましょう。
「また、ムーサー(モーセ)がその民のために水を求めたときのことを思い出せ。
われは彼に言った、『杖で岩を打ちなさい。』
すると、そこから十二の泉が湧き出た。
そして人々はそれぞれの水飲み場を知った。
『アッラーの与えた糧を食べ、飲め。ただし、地上で悪を行う者となってはならない。』」
(アル・バカラ章 2:60)
またしても、<杖で岩を打つ>という記述があります。
前にも書いたと思いますが、神様の手助けを得るには、まずは自分から行動する事が大切です。
その行動の後押しとして(ものすごい力で)神様は私達を助けてくれます。
さあ、ムーサさんが、神様に言われた通り、杖で岩を打つと
なんと!水が出て来たそうです。
それも、12箇所からも。
この12というのは、ユダヤの始祖であるイスハークの息子ヤーコーブさんの息子の数。
ヤーコーブは、別名をイスラエルというのは前にお伝えしました。
彼には12人の子どもがいて、ユダヤの12氏族というのは、
その子供たちを祖先とします。
さあ、これでお水に関しては、問題はなくなりました。
では次は食料です。
これも、神様が天から食料を送ってくれることにより解決しました。
クルアーンによると、マンナとサルワという物が送られたようです。
これが何の食べ物かは、議論がある所ですが、
多分マンナが何かの穀物で、サルワがうずらではないかと言われています。
食糧問題も解決、では最後の問題。
降り注ぐ太陽、どうしましょう?
家を建てなければいけないのでしょうか。
答えは、これがまたまた神様が、彼らの上に<雲>をよこしてくださる事により解決しました。
雲っていいですよね。
行く先々について来てくれるのですから、家よりもずっといい感じです。
クルアーンによるとこうです。
『われは雲の影をあなたがたの上に送り、そしてマンナとウズラとを下し、
「われが授ける善いものを食べなさい。」(と告げたが、いうことをきかなかった)。
かれらはわれを損なったのではなく、只自分の魂を損なったのである。(2-57)
この記述によると、なんだか、ユダヤ人達はまたしても何か神様に怒られる様なことを
した感じですね。
クルアーンの続きを見てみましょう。
『「ムーサーよ、わたしたちは、一色の食物だけでは耐えられないから、地上に産するものを
わたしたちに与えられるよう、あなたの主に祈ってくれ。
それは野莱、胡瓜、穀物、れんず豆と玉葱である。」
かれ(ムーサ)は言った。
「あなたがたは、良いものの代りにつまらないものを求めるのか。
(それなら)あなたがたの望むものが求められるようなどの町にでも降りて行くがよい。」
こうしてかれらは、屈辱と貧困にうちひしがれ、またアッラーの激怒を被むった。』
(2-61)
なんと、ユダヤの民達は、ムーサにこう言うのでした。
「毎日同じ物は耐えられない、何か違う物をくれ」と。
現在の私達から見れば、確かに同じ物ばかりを食べ続けるのって結構辛いですよね。
だから、違う物を食べたいっていう彼らの気持ちって分かると思うんです。
「何か違う物を食べたい」って言っただけで、そんなに怒れれちゃうの?
と疑問に思うかもしれません。
しかし、、、
問題は、そんな簡単な事ではないのです。
彼らが欲している食物、きゅうりやトマト等など。
それって、、、
彼らがエジプトで、奴隷時代に食べていたものだったのです。
エジプトと言ったら、現在でもそうですが、土地が肥沃なお陰で
果物や野菜がたくさん採れて、、美味しいです。
私がエジプトに行った時に食べたオレンジの味は、もうホントびっくりする位の美味しさでした。
プラス、安いんですよ。
いいなあ、エジプトの様な国で住みたいって思いますが、、、
最近はやはり物価高なんでしょうかね?
ユダヤ人達も奴隷ではありましたが、その様な野菜や果物は食べていたみたいですね。
でなければ、そんな物があったなんて、分からないのですから。
ここで、問題なのは、
彼らは、奴隷という環境から救出されたにもかかわらず、
その当時の物を懐かしがっている、ということになります。
これって、助けた側からしたら、
「うっそーっ」て感じですよね。
これが大きな大きな問題であったのです。
普通であったら、感謝、感謝をして、これから新しい時代だ!と
前を向いて歩いて行かねばならない時です。
有り難いことに、自分達のすぐ側には、ムーサさんとそして彼の兄弟であるハールーン(アロン)という預言者が二人もいたのです。
彼らをリーダーとして、進んでいけばいいだけだったのです。
しかし、
ユダヤの民の行動をみていると、感謝をするという事がない感じです。
奴隷から開放されたことに感謝。
ファラオから逃げ切れたことに感謝
ファラオがいなくなってくれた事に感謝
水があることに感謝
雲が太陽から遮ってくれていることに感謝。
食物が天から恵まれることに感謝。
と、色々感謝すべき点がたくさんあるにもかかわらず
彼らは、もっともっとと欲しがるだけで終わらず、
なんと奴隷時代を懐かしがる事までしてしまいました。
ムーサさんは、彼らにこう言いました。
『ムーサーがその民に言った時を思いなさい。
「アッラーがあなたがたをフィルアウンの所から救われた時あなたがたに施されたかれの恩恵を 思いなさい。
かれらはあなたがたを残酷な刑に会わせ、あなたがたの男児を殺し、女児を生かしておいた。 本当にその中には、主からの偉大な試練があったのである。」
その時主は(ムーサーの口を通じて)宣告された。
「もしあなたがたが感謝するなら、われは必ずあなたがたに(対する恩恵を)増すであろう。
だがもし恩恵を忘れるならば、わが懲罰は本当に厳しいものである。」
(14−6,7)
感謝をすればもっと与えるよ、と神様が約束してくれたのです。
この言葉は、もちろん、ユダヤ人にだけ与えられた特権ではありません。
全ての感謝する人達への、神様からの約束です。
感謝、、良いですよね。
これからも、 感謝をして生きていきましょう!!
今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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