私は猫になりたいのである
私は人間である。名前は生まれた時に両親たちからもらった。
私は猫になりたい。猫になりたいからといって猫になれないことは知っている。だって人間だから。ただ夢物語を語っているだけ。でも、夢を語るのは自由だろう?
私は猫になりたい。
私という生き物が猫なら人間である私はいない世界だ。だから両親に私という子供はいないし、別の世界で私という子供がいたことも知らない。別の世界で二人きょうだいを育てていた両親はこの世界では一人の子供を育てているだろう。
そんな今とは違う別の世界で、今