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後楽園ホールでガンプロ応援団

昨日は後楽園ホールにガンバレ☆プロレス所属の中村宗達の応援に行ってきた。
自分で参戦を直訴して、佐々木貴さんがその男気に応えてくれた。

若者に門戸解放をしたリングで、若者であるムネはその若者である特権の無鉄砲さでそのチャンスに飛びついた。
普段から一緒に練習をしたりしている男が躍動している瞬間を見届けた。眩しい。あまりに眩しかった。

眩しい

私は気がつくと39歳になった。
私には既に「若さ」という機会は失われた。若さがあったからこそ出来たことや叶えられたことが出来ていたかは正直分からない。若さに自覚的になれずに時間経過をしていたのが正直なところだが、私の場合は歳を重ねたことで出来た積み重ねが叶えるための大きな一歩になっていたように思う。

だから若いうちに猪突猛進出来る彼には逞しさも、羨ましさも感じられる。
川上という同級生がムネを追いかけて、入団した。人の人生を狂わせられる、それだけの輝きがある。二人ともどこまで高みに行くんだろうか。物語がある。だから二人には堂々と物語っていってほしい。私も二人から沢山のことを日々学んでいる。

ガンバレ☆プロレスは独立して小さくなった。
大家代表が「自分たちらしさ」を求めてそうなった。

誰かが頑張るところを、また別の誰かが見守っている。「見る-見られる」という視線が団体内に交錯している。
一列に所属レスラーが並んでムネを応援しようと意気込んでいる。
「過保護の親みたいだね」と誰かが言った。そうなのかもしれない。
だけど見守ることで養える感情がある。持ち帰る感情がある。
過保護のようでいて実際のところかなり放任しているから、あんまり過保護じゃないと思う。

令和保護者会軍

ガンプロが交わる視線は純度の高いピュアな何かが生まれ始めていると思う。
渡瀬君がチャリで名古屋に行くという無茶さも、自発的な動機がモチベーションになったからだろう。
小さい団体になったけど、誇らしさが生まれている。

この日のメーンイベントは蛍光灯デスマッチだった。
私はよく浪人生の時に3000円の立ち見席で、大日本プロレスを見に行っていた。
多浪して、もう20歳目前の19歳くらいなのに、周りの人たちに先を越されて、既に人生に詰んだ感じがあった。
新宿の予備校に通っていた。不慣れな美術の勉強、デッサンや色彩構成。
向いていないのに取り組んでいた。向いていなことに取り組んでいるんだと気づくのはもっと後だった。

そういうことがわからないなりに、学科試験の勉強をすべき夜の時間にもういてもたってもいられず、後楽園ホールに足が向かっていた。

プロレスを見ることで、養われる何かがあった。
蛍光灯デスマッチの割れる音、舞いあがる白煙、流れる血と、感情。これはアートなんじゃないかとさえ感じた。
あの時の後楽園ホールは私にとって教会のようになっていた。
大袈裟ではなく、プロレスに救われていた。もっと言うとインディーズのプロレスに救われていた。

あの時、リングに上がっていた伊東さん、葛西さん、マンモスさんを見れた。
まだ皆さんバリバリだった。皆さんタフでかっこいい。

このお二人の対戦は格別だわよ

そうだ、私もタフな男になりたかったのだ。
身も心も、しっかりとした自己を持った、理不尽なことには簡単には屈しない男になりたかった。
一年前より後楽園ホールに行く機会は少なくなった。
それでも後楽園ホールに言えば、知っている人に会えて、他愛もない話もできる。神経衰弱ギリギリの教会からウェルビーイングな集会所にもなっていた。
昨日は後楽園ホールで熱視線を注げてよかった。

PPP三富総帥と八須選手も加わってウェルビー

そんなガンプロの興行がもう二日後に。

10月14日(月)
東京・高島平区民館 18:00開始です。

キップは
指定席 5,000円
U-18チケット(当日券のみ)1,000円
※当日券に限り中学生以下無料(チケットをお持ちの保護者同伴が必要です)

を販売してます。最近はお子さんを連れてくださるお客様も増えていて、とても嬉しいです。

①川上翔大 対 神崎ユウキ
②勝村周一朗&趙雲子龍&和田拓也 対 政宗&今成夢人&前口太尊
③大家健 対 Daisuke®
④石井慧介&中村宗達 対 ガイア・ホックス&政岡純
⑤春日萌花&HARUKAZE 対 真琴&SAKI
⑥スピリット・オブ・ガンバレ世界タッグ選手権試合
 <王者>入江茂弘&渡瀬瑞基 対 まなせゆうな&YuuRI<挑戦者>

レッカデザインのポスターだよ

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