永遠のライバル、お兄ちゃん
筆者は、本能から、この地球上で、
お兄ちゃんにだけ負けず嫌いである。
というのも、最近、実家に帰省していた際に、
食べ物の好き嫌いの話になった。
兄と私、”どちらも、自分はそんなに嫌いな物ない。どちらかと言うと相手の方が、好き嫌いが激しい"という謎の論争に割と、しっかり発展してしまった。
わたくしは独身女性(29)、お兄ちゃんは既婚男性/2児の父(32)である。
私の父、兄の奥さんが呆れて笑っていた。
そんなに歳の離れていない兄がいる妹というのは大変である。兄が小学生の頃、サッカーや野球に親しみ、元気に走り回るような人種であればあるほど、妹は過酷な幼少期を送る。
その1: 常に3歳上の人間と戦う事になる
3歳年上の相手と常にトランプ、オセロ、テレビゲームをすることになる。なんなら、かけっこもする。幼少期の3歳というのはデカい。圧倒的に不利である。
しかし、おかげで私はスマブラが大人になった今でも、そこそこ上手い。(名誉のために言うが、switchはコントローラーによる)
その2: 食に対する執着心が育っていく
平成の小学生男児は、ワンパクで食いしん坊である。育ち盛りゆえに冷蔵庫にあるものを何でも食べてしまう。妹が、楽しみにしていたプリンもチョコレートも、あの時のネギトロ丼も、全て食べてしまう。冷蔵庫にあるものは全て自分の物だと思っている。そして妹は泣くことになる。20年経った今でも、妹は食べられたものを鮮明に記憶しているのだ。食べ物の恨みは怖い。
わたしはショートケーキのイチゴは真っ先に食べる。楽しみを最後に取って置けるような生温い環境で生きていたわけじゃないからだ。
その3: 喧嘩に強くなってしまう
小学生のときの3学年上は、フィジカル的にも圧倒的に不利である。掴み合いの喧嘩をしても負ける。しかし、精神面では小学生の時期は男児より女児のが成長が早いというデータがある。なので、フィジカルではなく、メンタルで勝つしかなくなってくる。口喧嘩が日に日に、強くなっていく。
しかし、まれに男児にも調子悪い日があるので、1年に1回フィジカルでも勝てる時もある。
まあ、あげるとキリがないので以上である。
お分かりいただけただろうか?
世の中の妹というのは、生まれた瞬間から過酷なトレーニングをさせられ小学生時代を生き抜くことになる。
最後に:
小学生時代に、兄が家族ドライブの最中に宇多田ヒカルやm-floをかけていたことなどが今の私の感性に影響を与えているのも否めない。
年末年始に家族でエスパのWhitlash(mama ver.)を観ていたのだが、
兄がサングラスをかけたジゼルを見て、 このポリシックスみたいな人だれ?と質問してきた。
私が、その問いの意味を真っ先に理解できてしまうほどに、やはり私と兄は触れる文化圏が同じらしい。
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終わり