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世界は広い
北海道にある日新堂印刷という会社はバナナペーパーというバナナの茎でできる紙を作っている。起業して日本全国を周っていたときに出逢った素晴らしい会社。
アフリカのザンビアという国で絶対的貧困の村に暮らす人々を雇用し、バナナの茎を繊維にして送り、日本の技術で紙にする。そうしてできたのがバナナペーパーだ。現地では初めて仕事をして、その子どもたちが学校に行けるようになった人が大勢いる。バナナは1年ですごく大きくなるので環境破壊にもならない。善の循環を生み出す事業の現場を一度見に行ってみたかった。
世の中にクラウドファンディングが流行りはじめて、一度やってみたかった僕はバナナペーパーの応援をするクラウドファンディングをやってみることにした。(素敵な会社を広めよう~バナナペーパーで世の中を変える~)友人たちとこのプロジェクトを進めていく過程で、現地を見に行くことになった。
アフリカ大陸は2回目。新婚旅行でエジプト観光に来て以来だ。飛行機を乗り継ぎ、1日かけてバナナペーパーをつくる村にたどり着いた。
現地では野生の動物たちがお出迎えをしてくれた。
もちろんテレビでは知っているが、実際に同じ地球上にこんな場所があることに驚いた。
翌日、バナナペーパーをつくる村も訪れた。水道も電気もガスもない絶対的貧困といわれる場所で暮らす人々。
オーガニックバナナはめちゃ美味しかった!
子どもたちは布をぐるぐる巻きにしたサッカーボールを蹴って楽しそうに遊んでいる。村を訪れた僕を客人として迎え入れてくれ、木の実をプレゼントしてくれた。
アフリカの人たちを応援しにいく気持ちを持っていた僕は、逆にたくさんのことを教えてもらった。
「なんのために働くのか?」
「その仕事は地球全体にいい循環を生むのか?」
「日本で何をすべきなのか?」
ザンビアにいる間、ずっとこの問いが頭の中をまわっていたが答えは出なかった。その後もいろんな国を訪れたが何か明確な答えは出ていない。
でも一つだけわかったことがある。答えが出ないことと動かないことはイコールではないことだ。アフリカ奥地の電気も水道もガスもない場所でも素晴らしい事業を立ち上げている人がいる。日本でできないわけがない。
言い訳は全部捨てて進もう。
つづく