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ICT活用が進む児童養護施設の現状と課題
こんにちは!
夢の宝箱広報委員会です🕊
あっと言う間に12月となりました。
12月は「寄付月間」。
アメリカの「Giving Tuesday」の文化を
日本版にアレンジした期間です。
師走で忙しい時期ではありますが…
自分のためだけではなく
人や社会のために行動して締めくくる1年にしてみるのも
良いかもしれません😊
今回の記事のテーマは「教育」。
社会的養護に関わる支援の中でも
絶対に外すことのできないトピックです。
ということで
今回は2024年11月25日、
公益財団法人スプリックス教育財団が行った
児童養護施設を対象にした学習・進学に関する実態調査の公開情報をまとめてみました。
ぜひ最後までお読みください😊
【調査方法】
■調査対象: 33の児童養護施設
■調査期間:2024年7月~8月
■調査手法:オンライン調査(Google Formを使用)
■調査の背景:
社会的養護を必要とする児童・生徒は、十分な学習の機会を得られずに、進学や就職などにも影響を及ぼしていることが報告されています。
スプリックス教育財団においては、児童養護施設等出身の大学生を対象として奨学金支給事業を行っていますが、児童養護施設においては、入所前、家庭状況など様々な理由を背景に学業が遅れていた子どもが、学力を取り戻せていないケースも少なくないことが報告されています。
つまり、学力において、まずは基礎的な学力を固めることが重要となるものの、その状況にまで至っていない現状があり、それが将来の選択肢を狭める一因となっていることが想定されます。
そこで今回、児童養護施設を対象に、学力、特に基礎学力に焦点を当て、学力における基礎学力の重要性認識、および、基礎学力の定着状況の把握を主目的に、学力・進学実態調査を行いました。
1.ICT活用は7割
2024年11月25日、公益財団法人スプリックス教育財団が行った調査によると、全国の児童養護施設の70%が、子どもたちの学びを支援するためにICTを活用していることがわかりました。
ここでいうICTとは、オンライン教材や教育アプリ、タブレット端末の利用などが含まれています。
そこで、
① 読み書き・計算・英単語といった基礎学力が定着しているか
②定期テストで平均点より上の点数をとれているか
③学校の授業についていけているか
という観点から、在籍者の学力実態を各施設に尋ねたところ、
9割以上の施設において、基礎学力が学習の土台として重要視されているにも関わらず、5割以上の施設において、基礎学力の定着していない在籍者の方が多いことが今回の調査で分かりました。
つまり、技術が普及したからといって教育成果が飛躍的に向上しているわけではないことが調査の結果から見えてきました。
2.「学習意欲の不足」と「勉強嫌い」の克服が鍵
調査によれば、児童養護で生活する子どもたちの多くが「学習意欲の不足」と「勉強嫌い」に悩まされています。
また、高校卒業後の就職率は59.8%と高い反面、大学や専門学校などへの進学率は31.7%に留まっているとのこと。
その背景には、以下の要因があげられています。
・経済的な困難
・進学する意欲の欠如
・地理的・環境的問題etc…
つまり、ICT活用が進むも、ICT活用による学習充実感については十分得られているとは言えない現状となっています。
3.教育環境整備の必要性
調査の結果から、多くの施設におい現在の状況を改善するためには、以下の解決策が求められています。
①モチベーション向上プログラム
学ぶを体感できるようなプログラム、成功体験を積み上げたり仕組みを導入することが効果的です。
特に成功体験を通じて、自己肯定感を高める取り組みが必要です。
②職員のスキルアップ
子どもたちをサポートする職員自身がICTや教育理論に精通し、適切な支援を確立することも必要です。
まずは、「現場の職員達がもっと働きやすくなるためには」という視点で考え、職員自身の負担軽減を目指す所から始めるのも良いかもしれません。
③ICを活用した個別支援の強化
学習を高めるには、子どもたちの能力や興味に応じた指導が重要です。
ICTを活用することで、個人のペースに合わせた学習が可能になります。
これから必要な一歩を
児童養護施設の子どもたちが夢を実現するためには、ICTの活用だけでなく、人とのつながりや心理のサポート、学びへの動機づけが肝心です。
この調査が示すように、教育環境の整備と個別対応を進めることで、子どもたちの可能性を大きく広げる機会になればと思います。
教育は未来への投資。すべての子どもたちが平等に学ぶ権利を享受し、自らの力で道を切り開く社会を目指すために、私たちにできることを考えていきたいです。
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最後までお読みいただき
ありがとうございました!
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