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定年退職に準備は必要か?

私は50代のころ定年退職の準備はできなかった。
しかし今から考えるとできることもあったように感じている。
せめて考えることくらいはできたはずだ。


これからの人生をどう生きる?

サラリーマンには定年退職が付き物だ。
定年退職はサラリーマンにとって最後の権利でもあり最後のチャンスでもある。
私の50代は仕事の責任も重くなり、家では母親の認知症に悩んでいた。
定年退職後の人生を準備するというよりも、早くその煩わしさから逃げたいと思っていた。

定年退職した切っ掛け

分かっているようでうまく掴めないのがサラリーマンの定年退職だ。
社会的にも正々堂々と会社を辞めることができるのが定年退職だ。
「定年退職しました」と言えば「ご苦労様でした」と言われても後ろめたさを感じることは何もない。

もちろんその時点で収入は入って来なくなる。
当たり前だが、その当たり前がどのようなことなのかを分かっているようで分かっていなかった。

現在は生きていくだけでもお金は必要だ。
定年退職後に必要なお金を具体的に考えておくことも準備としては基本になるだろう。

私の定年退職時は子どもは自立していたので子育ては終わっていたと言える。
母親は脳梗塞で車椅子生活になったことから施設で預かって頂いた。
父親は元々いなかった。

施設は母親の年金だけでは足りなかったが母親の貯金で賄った。
私も母親が施設にいる間は延長雇用制度を利用して会社に残るつもりだった。
そして母親が亡くなったのを機に会社を辞めた。

当初、生活基盤に必要なお金は自身の貯金で賄った。
年金を満額受給できる年齢に達していなかったからだ。

それでも退職を早めたのは、親友だった同級生や同年代の友人の死が切っ掛けだった。
その時点でお金のことは考えなかった。
「まあ何とかなるだろう」と思ったのだ。
お金が足らなくなればアルバイトでもすればいいとも考えた。

会社での責任から逃れることに加え、何者からも縛られることのない自由を選んだということだ。

本当の自由とは?

定年退職すれば確かに自由な時間で満ち溢れた。
会社に出勤しなくてもいい自由は、サラリーマンで人生を過ごした私には夢のようだった。
しかしその自由も半年もすれば幻に変わった。

時間を自分のために使ってこそ自由だということが分かってきた頃だ。
暇な時間がどれだけあってもそれは自由とは言えない。
このNoteでも何度も書いているが、暇な時間をつくれば脳はネガティブな思考に支配されるということも実感できた。

その時、何かを始めることが本当の自由を手に入れることだと思った。
そして定年退職をしたらやりたかったことをやってみようと思った。
その一つが海外ひとり旅だった。

しかしそれには予算が必要だ。
何とか自分のへそくりで賄ったが、そのへそくりもいつまでも続くものではない。
昨日も書いたように貧乏旅をコンセプトにした旅をしたり、自営業をしている友人にお願いしてアルバイトもした。

この辺りが定年退職の準備ができていなかった報いだ。
定年退職をする何年も前から、定年退職後に海外ひとり旅をやろうと考えていたらもう少し節約するなどして予算を貯めてこれたように思う。

同時に始めたYouTube発信もやはり前もって準備できていたら違ったものになっていただろうと思った。
定年退職後のやりたいこととは、言うなれば定年退職で失くす仕事の代わりだ。
収益があろうがなかろうがこれが仕事だと思って日課にできるものでないと継続できないと思った。

それでやっと自由を手に入れたと言えるのだろう。

定年退職で失くす人生に必要な三大要素

定年退職後にやることさえあれば自ずと居場所はできるものだ。
定年退職でなくす仕事と会社に代わるものだ。

私が勝手に思っている定年退職でなくす生きるための三大要素が収入、やること、居場所だ。

その中で最も重要で準備が必要だと思えるのがやることだ。
私は多趣味でこれだけは自信があった。
しかしそんな単純ではなかった。

趣味では駄目だったということだ。
これまでは趣味でやっていたことでも、定年退職後にやるなら仕事のように日課にするべきだろう。
何故ならサラリーマン時代の仕事の代わりだからだ。

思いつきで始めるようなことではなく、準備や計画をして始めるようなことが相応しいと思えた。
例えば農業ならどんな作物を作るのかや、それに必要な知識や機械などを準備しなければならないし資金計画も必要だ。

日課にできるほどのものが見つかれば居場所は自ずとできるはずだ。
サラリーマン時代に仕事を会社でしたようにだ。

定年退職後やることが見つからなければまたサラリーマンに戻ることだ。
シルバー人材センターに登録してもいい。
取りあえずやることができれば日課にすることができるからだ。
定年退職で失くした収入も手に入る。

しかしそうすればまた自由を失くすことにもなりかねない。
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