旅行の幹事が切っ掛けで出来た旅スタイル!
国内旅行であろうが海外旅行であろうが、旅行は楽しまなければ意味がない。
旅行の幹事を任されると楽しむどころではないと聞くこともあるが、何度となく幹事をやっていると参加者よりも楽しんでいる自分に気付くことがある。
自分の旅行スタイルは幹事経験から出来上がった!
会社の旅行、地域の旅行、友人との旅行、家族旅行など、人生では色んな旅行に参加することになる。
私の旅行スタイルは幹事の経験から出来上がったようだ。
添乗員や幹事に付いていくだけの旅行は楽しくないとも思っていた。
一回の旅行をとことん楽しむスタイル
毎月のように旅行に行っている人に、もう行くところもないと聞いたことがある。
しかし行ったところの感想を聞いても「たくさん行き過ぎて覚えていない」と返事が返ってきた。
なぜ記憶にも残らない旅行を頻繁にされているのだろうと思ったことがある。
その方は地図を塗りつぶすように、とにかく生きている内に色んなところへ行ってみたいと考えておられるようだった。
旅行の楽しみは仲間と旅の経験を共有することのようだった。
一緒に美味いものを食べて酒を飲むことだ。
それが初めて行く旅行先なら楽しいだろうということだ。
そんな旅行も悪くはない。
いや、そんな旅行の方が一般的だ。
ツアーに参加すれば心配することもない。
安全安心な旅行ができその日が楽しければいいのだ。
どちらかと言えば私のような者の方が欲張りなだけだ。
その人のように頻繁に旅行に行けないから、それなら一回の旅行をその人の何倍も楽しんでやろうとしているだけだ。
そのためにできることは自分で計画を立てることや、旅行先でも積極的に動くことだ。
積極的に動くとは出来る限り多くの人と関わることだ。
積極的に幹事をやる理由
私も普段の生活ではどちらかと言えば消極的な性分だ。
色んな場面で積極的に振る舞う方ではない。
しかし旅行だけは違った。
どんな旅行でも積極的に幹事を引き受けた。
旅行中に気を遣わなければならない幹事など大変なだけだろうと言う人もいた。
しかし幹事をして分かったことがある。
それが旅行の権限だ。
順番に回ってくる地域の役員をしていた時の話だ。
その年の役員の中では私は若い方だった。
役員会でその年の役員旅行の話題が議題になった。
自治会長が「誰かに幹事をお願いすることになりますが今年はどうしましょう」と言うと年配者から「こういうことは若い人にお願いするのがいいでしょう」という意見が出た。
自分がやりたくないからそう言ったのはみえみえだ。
私は手を上げた。
「よろしければ私がやりましょうか」と名乗りを上げた。
役員の中で私が若いと言っても既に40代半ばだった。
反対する者は誰もいなかった。
当たり前だ。
そんな面倒な役をやりたい者などいるはずもない。
私は続けてこう言った。
「一つだけ条件があります」「予算内で検討しますが行き先や宿泊など、今回の旅行のことは一任して頂けますか」「それでよければ私が引き受けます」
私がそう言うと一人の年配者が「任せるよ、どうせ我々は付いて行くだけだから」とフォローしてくれた。
旅行の幹事は二人ということになっていたので、同年代の人にサポートを頼んだ。
田舎の集落なので、役員旅行と言えばバスで1泊の温泉旅行と相場は決まっていた。
バスの中でビールなどを飲みワイワイ言いながら温泉に行き、温泉旅館でも宴会で盛り上がって広い部屋で雑魚寝をする旅行だ。
私はバスが苦手だった。
バスで酔って辛い思いをした経験からだ。
そこで恒例になっている温泉旅行はやめて飛行機で沖縄に行くことにした。
旅行会社と交渉して何とか予算内に収めることができた。
しかし1泊だ。
兵庫県から沖縄1泊の旅行を次回の役員会で報告した。
「今年の役員旅行は沖縄1泊旅行に決定しました」と行程を書いたプリントを配ると案の定他の役員から異論が出た。
恒例の温泉旅行だと先入観を持っていた人がほとんどだったからだ。
それをいきなり飛行機で沖縄と言ったものだから戸惑ったのだ。
異論は予算内に収まらないだろうという確認だけに留まった。
一任すると言った以上、行き先や乗り物に反対されることはなかった。
結果的にその旅行に対する参加者の満足度は高く、「来年もお願いします」と言って頂けた。
貸切バスと違って飛行機内でビールなどを配ることもなく、温泉旅館のように酒の力を借りてはしゃぐ宴会でもなかったにも関わらず満足度が高かったのには理由があった。
珍しい食べ物や行ったことのない観光地など、まるで海外にでも来たような印象がしたのだろう。
中には飛行機に乗ったのも初めてと言われる方もいた。
宿泊はビジネスホテルのシングルということで他の人に気を遣うこともなくゆっくり休めたようだ。
恒例になっている温泉旅行に行っていたならおそらくこれだけの満足度は得られなかったはずだ。
安くて珍しい料理を調べたり首里金城町石畳道のような沖縄っぽい名所を探した甲斐があった。
自分が楽しむために引き受けた幹事で初めての沖縄
予算を抑えるために旅行会社で予約したのは飛行機とホテルだけにした。
もちろん添乗員は付けなかった。
私が添乗員の代わりをすることでギリギリ予算内に収めたのだ。
まだ、ゆいレールも開業されてなかったのでタクシー移動で計画を立てた。
1泊ということもあり移動距離と移動時間を少なくするために観光は那覇市内に留めた。
このことが功を奏して満足度に繋がったのだ。
私は幹事を引き受けてから旅行までの3ヶ月間、沖縄や那覇のことを調べ上げた。
ホテルから国際通りまでは歩いて行ける距離だ。
予約していた島唄ライブが見れる沖縄料理店にもホテルから歩いて行ける。
実は私もこの時が初めての沖縄だった。
中には3度目の沖縄だという方もおられたが、私が初めてだと言っても信じてもらえなかった。
私は3ヶ月も前から皆様に楽しんで頂くことだけを考えて調べていたわけではない。
自分が楽しんでいただけだ。
飲食店も自分の名前を売っておけば次に幹事をする時にも有利に働くはずだ。
他の参加者は私に付いて来ただけで旅行当日を楽しんだだけだ。
私はこの旅行に限らず会社の旅行や友人たちとの旅行でも進んで幹事をやってきた。
それも国内旅行に限らず、これまで行ったことのない国に行くときも喜んで手を上げた。
そのお蔭で、まるで添乗員のような待遇まで受けるようになった。
正しく役得ということだろう。
そして他の人に比べ一度行けば何度も行っている人のように詳しくなった。
それが高じて一人旅の時は格安で個人旅行をするようになった。
どんな旅行でも積極的になることが楽しむための条件のような気がしている。
#旅行 #旅行を楽しむ #旅行の幹事 #楽しい旅行のコツ #旅スタイル