![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138026607/rectangle_large_type_2_d0c7a243dc0b685feb18fbc346c2a2e3.jpeg?width=1200)
親ばか爺ばかを見直す戒め!
我が家では自立した子どもたちにはできる限り干渉しないようにしている。
そのつもりだ。
頼まれれば孫の子守も引き受けるが、こちらからは孫に会いに行くことも控えている。
それは爺馬鹿になって嫌われたくないというだけではない。
子離れして自分の人生を楽しみたいからでもある。
家族の関係をどうつくるべきなのか?
自立した子どもたちとどう関わるべきなのかと考えることがある。
息子たちから連絡がなければ寂しいと感じるが、連絡がないということは元気の証しだと思うことにしている。
そのような感情は私よりも妻の方がドライだ。
親馬鹿、爺馬鹿な話をして釘を刺されるのはいつも私の方だ。
孫自慢は子離れできていない証し
コロナ禍前まではたまに同窓生の集まりがあったが、決まって孫自慢をする人がいた。
「俺は今年また孫が生まれて5人になった」などと聞いてもいないことを言う奴だ。
「おめでとう」と言って一応は聞いてあげた振りをするが、集まった人の中にはまだ子どもが結婚していない人もいるのだから話題としては適切ではない。
孫の数でマウントを取ったところで、酒の肴になるはずもない。
そんな風に他人の言動ははっきり見えるが、そうかといって自分はそんなことをしていないだろうかと気がかりなのだ。
親馬鹿とは親が子に愛情を注ぎすぎて、傍目には愚かに見えることをしてしまうことだ。
そしてそのことを自覚していないことでもある。
最近は、「じいじの家、泊ってくか」から始まるクラシアンのCMを目にする度に、孫愛の感情を戒めることになっている。
親ばかの父と優しい娘
同じ県内に住む娘夫婦が今海外旅行中だ。
自分が海外に行っている時は気にならなかったが、娘が行くとなればやはり心配だ。
楽しんで旅行をし、元気に帰ってきてほしいと願うばかりだ。
自分が海外旅行をしている時は、家族はどれだけ心配するんだということを逆の立場で実感することになった。
そのことを分かっている優しい娘はたまにラインをくれる。
たまに連絡をくれるだけでも安心感に繋がるものだ。
これがチャンスとばかり何度もライントークを繰り返していると「夫婦で楽しんでいるところに邪魔をするのはやめてやって」と妻に釘を刺された。
娘だからということもあるだろうが、過剰に心配することは親馬鹿だと言われても仕方ない。
孫自慢をする者と何ら変わりない。
そしてたった今釘を刺されたところへ心配の種になるニュースが飛び込んできた。
それがUAEの洪水だ。
確か娘はドバイの空港でトランジットをすると言っていたはずだ。
ドバイは砂漠に囲まれた街で年間降水量が100ミリ程度なのだそうだ。
そこに100ミリ以上という想定外の雨が降り、空港も大混乱しているという報道だった。
娘が乗ると言っていたエミレーツ航空はドバイが拠点だ。
私はNETの情報を漁った。
調べたところでどうすることもできないことは分かっているが、もし娘から連絡があれば状況を伝えることができると思ったからだ。
エミレーツ航空はドバイでの乗り継ぎを停止するという記事を見つけた。
当然のように調べれば調べるほど心配の種は増えた。
2時間遅れで無事にオランダに着いたとラインが来たのはその日の夜だ。
運よく搭乗が中止される前の飛行機に乗ることができたようだ。
このトークを見て安心して寝ることができた。
これぞ正に親馬鹿なのだろう。