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本気掃除の効能は?

久しぶりに「本気掃除」をした。
私の「本気掃除」とは普段の掃除機を掛けるなどの掃除とは違い、半日程度の時間を費やす掃除と片付けだ。
この「本気掃除」にはいくつかの理由や思いが込められている。


別れや区切りと新しいことへの切り替え

私の「本気掃除」は色んな思いを込めたものだ。
その中でも最も重要視しているのは決別と区切りだ。
これまでにやってきたことをやらなくなり、そのままにしていたことに区切りをつけることだ。

決別の決断と本気掃除

例えば車中泊旅だ。
1年ほど前までは結構やっていた車中泊一人旅をやらなくなっていたが、まだ少し未練を持っていた。
車中泊と決別したのは年齢的な理由からだが、自然に触れる機会を捨てたい訳ではない。

決別したのはあくまで車中泊一人旅だ。

寝袋や最近使っていたマットは災害時に防災グッズとして役立ちそうだが、古いマットや防災でも使えそうにないものをすべて処分した。

これらの車中泊グッズは、いつでも出かけることができるように部屋の中でもよく見えるところに置いていた。
それらのものが見えるのと見えないのでは随分と感情へ与える刺激が違う。

これはある意味過去を引きずらないための処分だ。
車中泊グッズをその場所に置いておけば、「車中泊」というワードがそれらのものを見るたびに蘇る

今後は妻を誘って近くの山に日帰りトレッキングに出かけようと考えているが、手動のコーヒーミルやアルコールバーナーなどはその時に使おうと残した。

今回決別したのは車中泊一人旅だけではない。
メルカリなどのフリマもやめることにした。
売れるものが残っていないというのが理由だが、これも区切りを付けないと片付かない原因のひとつになっていた。

段ボールや緩衝材などフリマのために置いていたものが目障りになっていた。

もうフリマはやらないと一区切り付けると、これらのものを置いておく必要はなくなりすべて処分することができた。

CDやレコード、本の類いも同じことだ。
趣味の音楽を録音したCDなどもこの際処分することにした。
置いていても聞くことはないだろうと判断したのだ。

フリマの梱包材、CDや本も視界から消えると随分と心に隙間が生まれたように感じた。
使わなくなったものが置いてあったところには随分と埃も溜まっていたが、徹底した掃除をすると気持ちも晴れる。

目につくところにあったオープンのスチール棚の景色も変わり、必要なくなった棚を処分したら部屋が広くなった。

これらが今日の午前中をかけてやった私の「本気掃除」だ。

本気掃除と新しい挑戦の余裕

本気掃除をしたことで心に余裕が生まれ、同時に止まっていた心も動き始めた。
これから何かできることがないか考える切っ掛けになったということだ。

時間と心の動きは別物だ。
私の経験から言うと、暇があるから何か新しいことに挑戦しようと思うのではない。
暇な時間が心を前向きに動かすのではないということは分かっている。

頭を使いながら一生懸命掃除と片付けをしたことで心が動き出したのだろう。
嫌々する掃除はネガティブ志向が勝るが、今回のような自ら何かを決断してやろうという思いで行った本気掃除はポジティブ感情が勝っている。

これは一人旅を計画している時の感情に近いものだ。
一人旅も感情がポジティブでなければ実行できない。

午前中の本気掃除で一区切り付いたので、午後はゆっくり過ごすことにした。
手動のコーヒーミルはもう車中泊グッズではなくスローライフのためのグッズだ。
思いついたことを気の向くままにやってみるのも悪くはない。

春になれば片付いたロフトに上がって本を読むことも楽しめそうだ。
私はもうそんな年齢だ。

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