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定年退職後の車中泊旅の良さや注意点!
私は定年退職後の2020年の秋に初めて車中泊で旅をした。
定年退職したらやってみたい夢の一つが旅だったからだが、テーマはアジアを歩く旅だった。
ツアーで行く旅行ではなく自分で計画して自分で歩く旅だ。
例えばアンコールワット遺跡なら回りやすい遺跡だけではなく芸術的評価の高いバンテアイ・スレイなどに行ったり、バガンなら朝霧に浮かぶ遺跡群を自分の目で見てみたいという欲求を満たす旅だ。
世界的なパンデミックによってその夢を国内に置き換えたのが車中泊旅の切っ掛けだった。
車中泊旅の難しさは何か?
最初からキャンピングカーなどを買って国内を旅しようとは思わなかったのは一人旅だったからだ。
しかし乗っていたのが日産ノートだったことで、果たしてこのコンパクトカーで車中泊が出来るのかというのも心配だった。
車中泊の年齢的デメリット
60歳を超えてから頻度が多くなった持病の悪化を気にしていた。
それはアレルギーによる鼻炎だ。
昼間はそんなに気にならないが夜に鼻が詰まって寝苦しいことが多くなっていた。
家のベッドでも寝苦しいのに狭いコンパクトカーで寝ることはできるのかということだ。
つまり一番の不安は眠ることだった。
車旅なので睡眠の質が安全に直結するのは決行する前から想像できた。
そんな理由から、とにかく家と同じように横になって眠ることを考えた。
スノコなどを使って水平になるようなベッドをコンパクトカー内に作ったが、それは正解だった。
その後車中泊で気になるようになったのがトイレの回数だ。
50代のころは考えもしなかった症状が60代中ごろに出始めた。
先輩方から夜トイレに起きる回数が増え、トイレのある1階に寝室を変えたという話はよく聞いていたが、自分が同じ症状になってみると想像以上に厄介だった。
しかも車中泊では尚更だ。
家とは違い車を出てトイレに行くのは想像以上に面倒だ。
それも寝袋を使う時期は更に面倒になる。
それまでなら寝る前に一度トイレに行っておけば朝起きるまで熟睡できたものが、酷い時は二度も三度も起きなければならなくなる。
もちろん寝不足の原因になり安全運転に支障をきたす。
原因は前立腺肥大などだ。
病院に行って治療すれば改善はするが、加齢現象なので完治は難しい。
私は血圧が正常なのでリスクは低いが、これで血圧でも高ければ気温差による脳梗塞のリスクも無視できないところだ。
車中泊には夏は熱中症、冬は脳梗塞のリスクが付いて回る。
このようなリスクを考えると、車中泊旅をする年齢は若いに越したことはないということになる。
もちろん個人差はあるだろうから何歳とは言えない。
定年退職したら車中泊で旅をしようと考えているのならということだ。
車中泊旅を楽しむために考えること
車中泊旅のメリットは予算の安さや行動の容易さだ。
一人旅と比較すれば夫婦旅にメリットが大きいのは言うまでもない。
列車旅と比較しても荷物を気にすることはなく時間も気にならない。
無計画であっても、いつでもどこへでも行けることが車中泊旅の最大のメリットだ。
私はひとり旅だったが人目を気にすることなく移動できることもメリットの一つだ。
思いっきり鼻をかもうが誰に気を使うこともない。
夜の恐怖感は考え方でメリットに変わる。
夜の恐怖は車中泊で得られる唯一の緊張感であり非日常だからだ。
車中泊をする場所でその恐怖感は大きく変わるので、緊張度合いを高めたいなら誰もいない山中で野営すればいい。
それでも野営テント泊に比べ車中泊の安心感は比較にならないほどハードルは低い。
そうは言っても山中で一人車中泊するには相応の勇気を伴う。
山中だけではなく深夜まで外灯が点灯している場所で車中泊するのと、明かりのない場所で車中泊するのでは緊張感は大きく違う。
当然車中泊の場所は目的によって変わってくるが、やっているうちに段々と緊張感を求めるようにもなっていった。
しかしそのことも年齢的リスクと重なって躊躇するようになっていった。
道の駅では概ね車中泊者が一人ではないが、もし一人で車中泊していてれば助けを呼ぶことも難しくなるからだ。
言うなれば車中泊は登山と同じだ。
一人だということのリスクや年齢的リスクは経験だけで補えるものではない。
主観的ではあるが、車中泊旅をするなら高齢者と言われる年齢までにするのがいいのではと思うだけだ。
安全安心の車中泊旅に欠かせないのは緊張感を楽しむ冒険心と健康だということだ。
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