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田舎移住の夢と現実!

私が住んでいる地域も今や過疎化が進み、空き家の占める割合が急激に増加している。
今日はそんな田舎で夢のような第二の人生を送ることができるのか想像してみた。
定年退職後に田舎移住を考えている人の考える切っ掛けになれば幸いだ。


夢のような田舎暮らしを考える

我が家は田舎といってもテレビ番組で紹介されるような山奥ではない。
それでも主要道路からは離れているので昼も夜も静かだ。
たまに通る列車の音も生活の中に溶け込み些細なスパイスの役目を果たしている。

山間の集落は第二の人生の居場所になるのか

今も窓の外を見れば花の散ったコスモスやダリアがそよ風に揺れている。
隣の庭のハナミズキも冬の日差しに赤い実を輝かせている。

この風景や静けさも騒音の中で暮らしている都会人にとっては夢のように映るかもしれないが、毎日見ている私には見慣れた日常の風景だ。

心が癒される訳でも感動するわけでもない。
遠くに目をやっても緑色をした山々と空以外は目に入らない。

そんな静けさもやることがない老人にとっては眠気を誘うだけのものだが、やることさえ持っていれば悪くない環境だ。

この集落にも数名の若者が農業をやるために移住してきているが、農業だけを目的にした移住にこだわる必要はないだろう。
隣近所に距離があれば私のように楽器の練習をするのには最高の環境だ。
私が行っているセッション会場も、どこの田舎にもある田の字型の古民家だ。

絵画や陶芸、木工趣味や倉庫ライフにも持ってこいの空き家があるはずだ。
都市部の賃貸暮らしで定年退職を迎えたなら、田舎の安価な空き家を買って移住するのもお勧めだ。

田舎暮らしに第二の人生の居場所とやることを移すのも一つの選択肢だ。

田舎暮らしの移住先の見極め

田舎暮らしで第二の人生を考えるなら移住先の見極めは重要だ。
私が暮らしているような田舎は農業には適している。
山間と言っても日照時間は悪くなく、水の確保も難しくはないからだ。

しかし住宅の数がそこそこある集落では、地域的特性が移住の弊害になることも少なくはない。
田舎あるあるの封建的風土が強い地域では、予想外の負担を強いられることは珍しくない。

都市部では地域の役を引き受けることがなくても、小さな集落では何らかの役を引き受けることは必須といってもいい。

移住者に重要な役を任せられないという地域もあればその逆もある。
そのような役を負わされて負担に感じるようなら前もってリサーチしておくのに越したことはない。

移住目的によって集落の規模や立地、環境などの条件は変わる。

田舎暮らしで第二の人生を過ごすのはいいが、将来のことも考えなければならない。
車が乗れなくなった時の交通手段や、買い物、病院などの立地は田舎暮らしのための重要な課題だ。

田舎暮らしの夢と現実

この前四国の山間部を走ったが山の中腹にある家々が羨ましかった。
早く陰る谷間の住宅にはない、冬の日当たりを考慮したような立地だ。
見晴らしがよくて日当たりのいいそのような田舎には私も憧れる。

朝霧に日射を遮られることもなく、見えるのは雲海なのかもしれない。
外から見ればそんないいことばかりが目につくものだ。
しかし現実はそんないいことばかりではないだろう。

1年通して生活をしてみなければ分からないことは多い。
雪の積もる地域ならその大変さは住んだものにしか分からない。
冬の寒さも夏の暑さも地域によって大きな差がある。

立地によっては災害のリスクもある。

それ故に移住先は時間をかけ想像力を働かせて考えるのが賢明だ。
想像だけで分からないことは実際に住んでいる人に聞くのが有効だ。

何を妥協して何を優先するのかを書き出すことから始めると、自ずと理想の田舎が見えてくるはずだ。
移住先で何をするのかという目的とそれに必要な環境、そしてその上での妥協点だ。

私の近くにも、都市部に持ち家を持ったまま農業をするために中古物件を買った人がいる。
田舎は都市部と比較して固定資産税も安いからできることだ。

どんな形の移住であっても第二の人生を楽しめるなら価値は高い。
田舎移住は考え方次第で夢ではなくなる。


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