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行くならどっち?【ソウルor台北】初めての海外旅行!
韓国も台湾も日本から最も近い国なのは言うまでもない。
飛行機に乗っている時間も少なく、概ね治安もいいとされている国だ。
今回はもし初めて海外へ行くとしたらどっちを選ぶかということについての内容だ。
どっちがいいとかどっちを勧めるかではなく、選ぶのはその人次第だ。
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楽しめるのはどっちの都市?
ソウルは韓国の首都で台北は台湾の首都だが、国が違うと文化や物価は全く違って当然だ。
国内旅行で北海道と九州を比較する何倍もの比較材料がある。
もし初めての海外旅行に選ぶとすれば、どちらが自分に合っているのかを考える材料にしてほしい。
行きやすさはどっち?
飛行時間が短いのは韓国のソウルだ。
関西国際空港から仁川国際空港まで、LCC機材に多いボーイング737などの中型機で往路復路共に2時間程度だ。
もちろん色んな条件で30分程度の誤差はよくあることだ。
関西国際空港から台北の台湾桃園国際空港までは同じ条件で約3時間と言ったところだ。
風などの条件によっては飛行時間は大きく変わることから、往路復路で30分以上の差が出ることもある。
大阪台北間では航空会社が違えば往路が3時間30分、復路が2時間35分といったことも有り得る。
日本とソウルの時差はないが、その分日の出や日没の時間差は大きい。
東京とソウルでは日の出、日没共に50分程度東京の方が早い。
台北はソウルよりも少し西にあるのでその差は約1時間になるが、時差が1時間あるのでその差は少ないと感じる。
韓国も台湾も今のところ、日本国籍の人に対して90日以内の観光ならビザが免除されている。
一日の飛行機の便数は時期によっても差があるものの、台湾よりも韓国の仁川国際空港の方が概ね多いようだ。
文化の違いで選ぶなら
台北とソウルを比較して大きく違う文化と言えば食文化だ。
台北では中華系の料理が多く、小籠包や魯肉飯(ルーローハン)、豆漿(ドウジャン)などを勧める記事をよく目にするが、ソウルでは中華ではなく朝鮮半島独自で発展を遂げた料理が多い。
似通った料理もなくはないが、両国共全く違う食文化を持っていると言えるだろう。
グルメが旅行の大きな目的ならここはしっかりリサーチして選ぶべきだ。
両国の全く違う文化と言えば言葉だ。
台湾は中国語と台湾語で看板は主に漢字だ。
韓国は韓国語で文字はハングルが一般的に使われている。
何も知識のない人ならハングルで溢れたソウルよりも、字で書かれた台湾の方が落ち着くのではないだろうか。
ソウルと台北で文化的に似ているのが外食文化だ。
どちらの都市にも屋台や市場が多く、旅行者の異文化体験にも適している。
どちらの国も物価にさほど差がないように思われるが、屋台に関しては台北の方が若干安い印象だ。
なぜそう感じるのかというとソウルの屋台と酒は付き物だが、台北の屋台で酒を販売している店は少ないからだ。
そもそも台北の屋台で酒を飲もうという雰囲気にはなれないほどだ。
屋台で酒を飲むのを楽しみたいと思うなら圧倒的にソウルだろう。
私のような晩酌習慣のない者でもソウルの屋台では焼酎を注文してしまうほどだ。
ソウルと台北には他にもトイレ事情や交通ルールなどの共通点がある。
特に台北は日本のようにトイレットペーパーを流せるトイレはまだまだ少ない印象だ。
どちらの国も除菌シートは必須の持ち物だ。
どちらの国も交通ルールは日本とは逆で車が右側だから、タクシーを待つ時などは意識を持つ方が移動がスムーズだ。
因みに台北の配車アプリで多いのがUberでソウルならカカオマップだ。
観光で選ぶなら
ソウルと台北の街を人口で比較するならソウルが950万人で台北が250万人だ。
人口だけで言うと台北は韓国第三の都市大邱(テグ)と同じ程度だ。
日本で例えると名古屋と同じくらいだ。
都市の大きさによる違いは交通網だ。
地下鉄やバスの路線網は比較にならないほどソウルが大きい。
ソウルには世界遺産も含め多くの歴史的文化遺産があるから、二泊三日程度の旅行ならソウルの街だけで観光を完結することができる。
台北はというと九份老街や十分老街などの外せない観光地が台北市内から離れていることで、観光の容易さはソウルの方が良さそうだ。
しかし観光は効率だけではなく、ここには行ってみたいと心が動くかどうかで判断する方が賢明だ。
一度でいいからここには行ってみたいと思えるなら、ソウルであろうと台北であろうと行く価値は高い。
言い換えればそこへ行く過程も旅行の一部だからだ。
観光と言っても観光地に行くだけが観光ではなく都市の街歩きも観光の内だ。
ソウルの街を見てみたいのか台北の街を歩いてみたいのか、心が動く方を見極めて決めてもいい。
落ち着いた街を好む人なら台北を選択する人も多いはずだ。
治安や気候などで選ぶなら
台湾は親日国として知られていて民間国家を問わず信頼関係が深い国だ。
一方韓国は「近くて遠い国」などと表現されるように、政治的にも度々不安定になったりする国だ。
しかしそうかといってソウルの治安が悪いわけではない。
多くの日本人が旅行で訪れているが、嫌な思いをして帰る人は稀だ。
靖国問題や教科書問題で政治的に揺れていた時に行った経験もあるが、何の問題もなく嫌な思いもしなかった。
メディアは敵のように騒ぎ立てるが、行ってみないと分からないと言うのが実情だ。
行って初めてその国の人々の優しさに触れることができるのだ。
それもまた海外旅行の醍醐味だ。
ソウルは雪こそさほど積もらないが緯度は新潟と同じで寒い。
真冬は氷点下10度近くまで下がることも珍しくはない。
ソウル史上最も低かった記録は氷点下23度だ。
しかし日本よりも湿度は低く降水量が少ないため、旅行で天候に恵まれる率は高い。
そのため初めて行くソウルなら尚更真冬は避けたいところだ。
一方台北は亜熱帯気候で夏は高温多湿だ。
蒸し暑い夏場は避け乾燥していて気候がいい冬向きに行くのがお勧めだろう。
ソウル台北共に旅費に大差はないだろう。
往復の航空運賃も格安航空券なら同程度だ。
物価の高くなった両国とも乗り物は日本より安く、日本国内を旅行するよりも予算的メリットは高そうだ。
どちらにせよソウルと台北は年齢を問わず気軽に行ける海外旅行お勧めの都市ベスト2だ。
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