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楽器の独学とモチベーション!

独学とは言え楽器の練習を日課にするのは簡単ではない。
いや、独学だからこそモチベーションが保てないと言うこともあるだろう。
月謝を払って教室に通った方が継続できる確率は高いのではないだろうか。

楽しさこそがモチベーションを高めてくれる

楽器を練習していて楽しいと感じるのはどんな時なのかを思い出すことにした。
そして練習をしたくなくなる時も同時に考えてみた。
私は定年退職後に楽器の練習を独学で始めた。
いや、正確には再開したと言うべきだ。
若い頃経験があるからだ。

ドラムを選んだ理由

定年退職して数年間は楽器ではなく違うことに没頭していた。
家にいない日も多かったから楽器を練習しようとは思わなかった。

楽器の練習を始めようと思ったのは家にいる日が増えてからだ。
つまりアウトドア趣味からインドア趣味に気持ちが変わった頃だ。

そしてどんな楽器を始めようかと考えた時、一番最初に思い浮かんだのが若い頃経験のあるドラムだった。
因みにその時に思い浮かんだ他の候補はピアノ、ギターなどだ。

迷った理由は、ピアノやギターなら一人で楽しめると思ったからだ。
しかも夜練習してもさほど近隣に迷惑をかけないで済みそうだと思った。

結局ドラムに決めたのは近くにセッション会場があることを知ったからだ。
ドラムの楽しさを最も実感できるのは誰かと合奏した時なのは言うまでもない。
そんな場所がなければドラムの練習を継続していなかったに違いない。

そして60歳を過ぎて楽器を始めても、上達するには時間が掛かるだろうことも予測していた。
少しでも早く楽しめるようになりたいと思うと、やはり経験のある楽器が有利だとも考えていた。

継続モチベーションの工夫

実際にドラムの練習を始めてみると想像以上に上達しなかった。
そう思ったのは経験がある楽器だからだ。
記憶の中にある演奏スキルと現状に大きな差があったからだ。

できると思っていたことができない状況は継続のモチベーションを大きく妨げた。
ハッキリ言えば楽しくないからだ。
何十年もやっていないのだから当然と言えば当然だった。

そこで楽しさで保つモチベーションを捨て、上達度で得るモチベーションに切り替えた。
つまり演奏の楽しさはとりあえずお預けにしたということだ。

それから数カ月理屈だけのトレーニングプランを自分に課した。
それがこのNoteでも発信している「ドラム独学の手引き」だ。
一番の目標は「最短で楽しめる演奏ができること」だ。

何十年も昔の回り道した練習の記憶を思い出してトレーニングプランを組んだ。
ドラムを楽しんで演奏できるようになるまでの独学だ。

そして目的を意識したトレーニングと時間を記録した。
例えばミディアムテンポのリズム感向上の目的でやるこのチェンジアップトレーニングは、BPM80から120で15時間といった具合だ。

何十年も前とはいえ昔の経験は想像以上に回復が早かった。
この進捗度や向上感が継続のモチベーションに大きく貢献してくれた。

やはりうまくなっているのが目に見えている時は楽しいと感じる。
警戒しなければならない時は、トレーニングの進捗が見られなくなった時だ。
一般的にいうスランプ時だ。

少しでもスランプだと感じた時は練習の内容を見直した。
練習パッド中心のトレーニングを生ドラムを使った練習に切り替えたりもした。

本番演奏で楽しむことがモチベーションに…

ドラムの練習を始め、数カ月経過してから初めてセッションに参加した。
つまり本番を迎えたと言うわけだ。

その時の感情を本音で言うと「全く楽しくなかった」と言わざるを得ない。
それは自分の演奏が下手だったからだ。
想像はしていたものの、緊張で差し引かれる実力も含め散々たる演奏だった。

若い頃やっていたボサノバのリズムでさえ両手両足のコンビネーションがちぐはぐしていた。
こんな時は練習のモチベーションも下がって当然だ。

その時にその会場で出会ったのがもう一人のドラマーだった。
私とは雲泥の差とも言える上級者で年齢も70代前半の年配者だった。
この方は若い頃から何十年もドラム一筋で継続してきた強者といった人だ。

私がそれから1年半程度継続できているのはその方のお蔭でもある。
目標にするのもおこがましいが、その人の演奏を聴くたびにもっと練習しようと言う気になった。

その方の地元のセッション会場にも毎回誘っていただいたお蔭で続いているのだ。

65歳くらいから始めたドラムの演奏をやっと楽しめるまでになってきた。
それでも練習開始から1年半という期間は、この年齢の私にとってはスピード出世といったところだ。

それは練習のモチベーションを一定に保てた証しでもある。
セッションに参加すれば自分よりも高い演奏スキルを持った人が多く集まってくる。
それも楽しめる大きな要因になっている。

モチベーションが低下した時はYouTubeなどの音源を使ってセッションシュミレーションをしているが、それもドラムと言う楽器を楽しむ工夫だ。

楽器の練習を継続するモチベーションは楽しむための工夫にあると思えてならない。

#楽器の練習 #定年退職後の楽器 #ドラムの練習 #楽器練習のモチベーション


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