旅と年齢
私の年齢は現在67歳だ。
1年前の66歳までは車中泊一人旅を繰り返していたが、その冬に危険を感じてやめた。
血圧は正常だとしてもすべての疾患のリスクが低いとは言えないからだ。
年齢的なリスクを考えると車中泊は簡単ではなくなったようだ。
旅によって年齢条件が変わる?
定年退職したら旅をしたいと思っていた。
これは長期間の休みを取ることができなかったサラリーマンの夢だ。
その頃は元気なら何歳になっても旅はできるはずだと何となく思っていたが、実際にはそうでもなかった。
車中泊旅は65歳まで?
車中泊が難しいと感じるのは、深夜にトイレに起きる回数が増えたからだ。
男性の場合は誰に聞いても、概ね60歳を過ぎたあたりから深夜にトイレに起きる回数が増えているようだ。
前立腺肥大などの影響によるものだが、私の場合は65歳くらいからその症状が出始めた。
泌尿器科に行って治療もしたが老化が原因なので完全に治すことは難しいようだ。
既に家でもベッドをトイレの近くへ移動したが、それでも深夜にトイレに起きるのは面倒だ。
ましてや車中泊となると寝袋のファスナーを開け閉めするだけでも嫌になる。
車中泊旅を始めた頃は夜寝ると朝まで起きることもなく、寝袋のファスナーを開けるのは起床時だった。
それが車中泊旅を始めて3年もしないうちに良くて1回、酷い時は3回も深夜に起きなければならなくなった。
もちろん寝袋内と外気の気温差は家の比ではない。
トイレ付き暖房付きのキャンピングカーでもない限り、車中泊はできないと感じたのが66歳だった。
トイレ問題は車中泊に限ったことではない
加齢に伴う頻尿は多かれ少なかれ誰にでも降りかかるシニアの疾患だろう。
旅に出ると一番気がかりなのがこの頻尿問題だ。
車旅でもトイレの場所の把握は最優先事項にしている。
もちろん車以外の乗り物ならそれ以上に気を付けることも多い。
バスに乗る前には尿意があろうがなかろうがトイレに行く。
長時間移動のバスに乗る前には水分摂取を控える。
飛行機は必ず通路側を選択するといったことだ。
60歳までは考えもしなかったことを真剣に考えて旅をするようになった。
「何とかなるだろう」と考えることも少なくなり、確実に自身の体と向き合いながら旅をするようになった。
海外旅なら尚更だ。
無理をしない旅をするというよりも、無理ができなくなったと言った方が的を得ているだろう。
昨年は1日おきにバスや鉄道でホテルを移動するような旅もしたが、心配したほどの問題は起きなかった。
それは途中で問題が起きないように身構えていたからに他ならない。
もちろん頻尿だけではなく体調悪化にも神経を使っている。
食事の量や飲酒も少なめにし、睡眠も早めに寝て早めに起きることを心掛けている。
何歳まで旅ができるのか?
もちろん健康なら何歳になっても旅はできるだろう。
しかし段々と旅に出る条件が厳しくなっているということは否めない。
日程を短くするとか、バスでの長距離移動を減らすなどの旅の条件を考える必要がありそうだ。
そして一人旅の条件も変えなければならなくなった。
すぐに助けが呼べないようなトレッキングや登山を含む一人旅は危険度も高い。
最近は私も夫婦で出かけることが多くなった。
しかし夫婦というだけでも相手の価値観に合わせた旅計画を立てることになる。
少し物足らなくても相手の体力に合わせた旅計画だ。
昨年からは一人旅は減らして夫婦旅を増やすことにした。
もっぱら日帰り旅ではあるが、一人旅にはない楽しさを追及している。
できることなら人生の最後まで旅を楽しみたいというのが今の私の望みでもある。
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