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定年退職直後の何かを変えるタイミング3選!

定年退職直後とは定年退職から半年間の期間だ。
サラリーマンで人生を過ごした人にとって、この期間は自由を満喫できる夢のような期間でもある。
まだ社会からの疎外感や孤独といった感情はなく、どちらかと言えば煩わしさから解放されて清々したと思える時期だ。
しかし何も考えずに過ごしてしまえば、気付いた時には終わっていたというくらいすぐに通り過ぎてしまう期間でもある。
今日はこの期間に何をやればいいのかや、なぜこのタイミングなのかについて考えてみた。


最後の人生を悔いなく生きるために!

なぜ6カ月なのかと言えば、定年退職後に何もせずに過ごしたとしてもポジティブでいられるであろう最長期間だと思うからだ。
人によっては3カ月しか持たない場合もあるだろう。
言い換えるなら暇が自由だと勘違いする半年だ。
私もこの期間を何もせずに寝て過ごしたわけではない。
しかし今振り返るともう少し違った過ごし方があったのではないかと反省している。

ライフスタイルの変化は家を片付ける絶好のタイミング

私の場合は片付けだけでも時間を掛けることができた。
親から受け継いだ田舎の家の片付けは、定年退職後にやる打って付けの仕事だった。
不用品で埋まった倉庫や押し入れを片付けるにはそれ相応の時間が必要だったからだ。

家の片付けを真っ先に行ったのは私だけではない。
私よりも先に定年退職した人たちからも同じことを聞いていた。

家を片付ければ気持ちよく暮らせるのは言うまでもない。
しかし思うことはそれだけではない。
家の片付けはその後の人生の居場所づくりでもある。

片付けは会社から家に居場所を移すための引っ越し行事であって、ただの暇つぶしの片付けではないと言うことだ。
私の場合は定年退職後にやったのではなく定年退職前から始めて、納屋を最後の人生の居場所にするという計画を実行した。

これだけは想像していた通りの居場所になり、今もほとんどの時間をここで過ごしている。
ただこの片付けや改修工事などに必要な気力やエネルギーは小さくなかった。
おそらく定年退職から5年以上も過ぎた今なら、考えることもしなかっただろうと思えるのだ。

私は建築の仕事をしていたこともあり、家のリフォームを考えるタイミングや切っ掛けはライフスタイルが変化する時だということを知っていた。
正に定年退職はライフスタイルが会社から家に変わるタイミングだったのだ。

そのタイミングを逃してしまえば片付けもリフォームもやらなかったに違いない。

物欲の価値観を変えるタイミング

定年退職から何年も経過すれば、物欲の価値観にも大きな変化が起こっていることを実感できる。
今振り返れば定年退職は見栄や承認欲求を捨てるタイミングでもあった。

車は3リットルのセダンから燃費のいいコンパクトカーに変えたりもしたが、その頃はまだ物欲の価値観を変えるといったことには至っていなかった。
例えば、一人旅に出てその記録をNET上で公開するならカメラも必要だと思って購入したこともある。

物欲と見栄や承認欲求がすべて結びついているわけではない。
しかし何かやろうとしたときにモノから入る価値観が、サラリーマン時代にインプットされた潜在意識だったのだろう。

例えばゴルフをやっていたころ、ボールがコントロールできないのをクラブのせいにして買い換えるといったことだ。
当然のようにクラブを買い換えたからといってスコアが良くなるはずもなかった。

定年退職から5年経過したころ、旅資金を得るためにメルカリで不用品を売ることにした。
その時に見つけて売りさばいたモノは、概ねさほど使った形跡の少ないモノだ。
購入当時は目的のためではなく、そのモノ自体に憧れて購入していたと言うことを悟ったのだ。

そのメルカリ出品のための写真を撮りながら、買っただけでさほど使うことがなかったモノに対する価値観を戒めた。

この作業も定年退職後すぐにやっておけば無駄なものを買わなくて済んだに違いないと思えた。
物欲の価値観を変える適当なタイミングがあるとすれば、それは定年退職後すぐだろうと反省したのだ。

自分を見つめ直す最適なタイミング

自分を見つめ直すなら、ネガティブな思考が勝っている時よりも前向きな時に考えるべきだろう。
そのタイミングこそが定年退職後すぐの時期だ。

平常心でじっくり落ち着いて将来のことについて考える機会だ。
これもタイミングを先延ばしにしていいアイデアが生まれるとも考えにくい。
必要なのは余裕ある時間と落ち着いた心だ。

お勧めは何かで切っ掛けを掴むことだ。
例えば本を読み漁ってヒントを探したり、やりたいことを始めてみてもいいだろう。
一人で旅に出て自分を見直す切っ掛けにするのも悪くはない。

そんな心と時間が揃っている期間こそが定年退職直後と言うことだ。

自分を見つめ直すといっても、その目的を明確にしておくべきだ。
「最後の人生を楽しく生きるために内省する」や「最後の人生で没頭できることを探す」など、人によって見つめ直す理由も違うはずだ。

理由は何であれ答えのない人生に正面から向き合える機会を作ることが、その後の人生の門出には相応しいと思う次第だ。

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