定年退職者が語るサラリーマン人生のメソッド!
1990年代には社畜などというような言葉が流行して会社で一生懸命働くことを揶揄されたかのような印象を受けたものだ。
確かに昭和のころはサービス残業やサービス出勤、休日は接待ゴルフや夜は上司の付き合いなど家庭を顧みず会社組織に浸かっていた。
定年退職して思い知るサラリーマンの正体
定年退職して人生を振り返ってみると、自分は明らかにサラリーマン人生を送った。
決して平坦な道とは言えなかったが極端に悪路だったわけでもない。
道を踏み外したこともあるが、奈落の底に落ちるまでに小枝に引っかかって助かったこともある。
定年退職者が振り返る会社とは
定年退職すると社会からの疎外感や孤独感、倦怠感やネガティブな思考などに苛まれることがある。
このNoteでこれまでにも書いてきたが、定年退職と同時に社会から必要とされない人種になったと感じることがある。
何か始めようかと思っても続かない。
これほど何もできない自分が情けなくもなる。
よく考えてみるとそんな負の感情はサラリーマン時代には感じなかったことだ。
会社には居場所があり、仕事というやることがあり頼ってくれる人がいる。
おまけに有給で休暇も頂ける。
その全てを失って初めて会社のありがたさを実感できたと言ってもいい。
道を踏み外したと表現したのは勤めていた会社が倒産した時のことだ。
確かにその時は大変だったが、一社員に過ぎない私は転職するというサラリーマンの試練を経験したに過ぎない。
それに比べ経営者は再起が難しいと思えるほど奈落の底へ落ちた記憶がある。
つまりサラリーマンだったから擦り傷で済んだのだ。
曲がりなりにも、子ども3人が自立するまで家族を養ってこれたのはサラリーマンだったからだ。
サラリーマンにとって会社というのは人生そのものだ。
子育て、生活、生き甲斐、楽しみなど、それらのすべてを与えてくれるものだ。
確かに定年退職したから言えることでもある。
会社に行っていたころはそんなのんきなことばかり言っていられない時も多かった。
楽しいサラリーマン人生を作るには
世の中は人と人との繋がりでできている。
人生も人との繋がりだ。
人との繋がり方によって楽しい人生になったり苦しい人生になったりするということだ。
最近も若い人たちが人との繋がり方を間違って犯罪に巻き込まれるニュースが多発している。
会社という組織では多くの人が、少なくとも何らかの共通の目標をもって働いているものだ。
しかしそこには多くの矛盾があり、強制的価値観や上下関係のしきたりを求められる。
そして離職する人の理由に多いのは対人による不安やトラブルだ。
私は営業職で生きたから人との関係を築くことに慣れていた。
いや、慣れないと生きていけなかったのかもしれない。
会社でうまく生きていくために優柔不断八方美人も武器にした。
特に50代から自分の周りには、自分が楽しい会社人生が送れる人脈づくりを心掛けた。
会社の中でもある程度の役職や信頼を得ていたからできたことかもしれない。
当然顧客もその対象にした。
例え顧客であっても、自分が楽しい仕事ができないと判断した時は除外したことで楽しい人生を送ることができたのだ。
それには相手がどんな人間なのかを早く見極める能力が必要だった。
そのくらいは長年営業職をしていれば自然に身に着く能力なのかもしれない。
逆に言えば、どんな人にでも対応できる優れた能力を持っているならサラリーマンでなくてもいいのかもしれない。
そんな能力を持ち合わせていれば、私は政治家にでもなっていたかもしれないということだ。
とにかくサラリーマンで人生を送るなら重要なのは人脈だ。
しかしどんな会社でも一人は天敵のような人がいるものだ。
その天敵と同じ穴の中で暮らさなければならないということだ。
こんな状況ならサラリーマンで鍛えられた術を使うしかない。
こちらは天敵と思っていてもそれを悟られないようにし、相手には味方だと思わせることだ。
標的としてロックされてしまってはもうその穴から出るしかないからだ。
背を向けずに徐々に距離を開けていればそのうち天敵の方から出ていくものだ。
生涯サラリーマンを続けるならいい人脈を大切に
これも以前Noteに書いたが、運は人が運んでくる。
言い換えれば不運も人が運んでくる。
いい運に恵まれた人生を送りたければ、いい運を持った人と関わるべきだ。
サラリーマンなら尚更だ。
組織の中にはたまに誰が見ても危なっかしい人がいる。
そんな人と繋がっていればいつか自分も危ない目に合うということだ。
これは私の経験から言えることだが、話がそれるのでここでは書くのを控えておく。
もちろん人と繋がる場合はその人がどんな運を持った人なのか見極めなければならないが、同時に自分の運も把握しておけば尚いいだろう。
運にもいろいろある。
因みに私は金運が高くないと思ったから金運のある人と人脈を築いた。
もちろんお金を借りるためではない。
そのお蔭で任された新規事業を何とか軌道に乗せることができたのだ。
その人脈がなければ会社での居場所もなくなっていたに違いない。
つまりサラリーマンにとって人脈こそがリソースになると言いたいのだ。
サラリーマンで人生を楽しみたければ人脈を見直してみることだ。
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