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隠居生活の積極的な節約術!

隠居生活で基本になるのは生活資金だ。
生活資金が滞ると楽しい人生どころか生きていくのも難しくなる。
しかしそんな当然の話をしたいわけではない。
生活資金と言いながら、その中で人生を楽しむための資金をどう捻出すれば良いのかといった話だ。


楽しみながら生活を見直すには?

今隠居生活を送っているからといって、何も悠々自適に遊んで暮らしているわけではない。
いや、他人から見ればそう見えていても不思議ではないが、これでも色々考えながら暮らしている。
同じ隠居生活と言っても生活資金の状況や考え方は人それぞれだ。
私が心豊かな人生を送るために考えていることを誰かにお勧めしたい訳ではないが、他人事程度にでも読んで頂けると幸いだ。

隠居生活の三種の神器の一つを見直す

私が考える隠居生活の三種の神器とは生活資金と居場所、それにやることだ。
そのうちの生活資金は年金や貯蓄で賄えるなら問題はない。
しかしよほど余裕があるなら安心して暮らせるだろうが、私のように余裕がない場合は心配の種になりかねない。

心配したからと言って状況が変わるわけではないが、少しでも改善されるように考えることは悪いことではない。
そのためにやってきたのは生活の見直しだ。

贅沢を見直しただけではなく、少しでも無駄なことを省き積極的な節約を心掛けて生活するようになった。
具体的に見直してきたのは車や保険、趣味や無駄使いだ。

そのために必要だったことは見栄や承認欲求を捨てることだった。
生命保険を見直して保険料の安い掛け捨てにもしたが、二回目の見直しで全て解約することにした。

車も燃費のいいものに変え、ゴルフは趣味の選択から外した。
このような選択は、サラリーマン時代の欲求を引きずることになりそうだと考えたからだ。
そうしたことで飲みたい訳でもない飲み会にも誘われることもなくなった。

隠居生活が定着してくるとサラリーマン時代の価値観も大きく変わった。
多くの人脈がリセットされたことで見栄や承認欲求はおろか、煩わしいストレスからも解放された。
タバコをやめることができたのもそのお陰だろう。

積極的な節約を楽しんでいると言えば聞こえはいいが、最近は夫婦でケチの自慢をしあっている。
例えば妻に「寒いのにエンジンかけて待っててくれたら良かったのに」と言われた時は「ケチやから」と返事をしたりする。

今や我が家ではケチが合言葉のようになっているが、無駄だと思うことを意識しているだけで生活の質を落としているという自覚はない。
日帰り旅行や外食は返って増えているし、私はまだ海外にも行きたいと思っている。

積極的な節約の心得

普段心掛けていることは徹底したリサーチと節約を楽しむ工夫だ。
理屈っぽい私にとってリサーチと節約は趣味の範囲と言ってもいい。

例え安価なモノを買うときもリサーチには手を抜かない。
最近もトイレの換気扇が故障して買い換えたが、リサーチしたのは何も価格だけではない。
自分で取り替えるためのリサーチに時間をかけたのだ。

品番によって直結タイプとプラグ付の商品があった。
よく見ないと間違ってしまうほど似通った品番だ。
今付いている品番と同じ商品でもほんの少し形状に差があり5mm程度廻り縁に干渉することも分かったが、NET注文では商品が届いてから失敗だったと気づいた経験をする人も少なくないはずだ。

電気工事をしてくれる店に電話すれば済むことかもしれないが、予算を考えれば圧倒的に自分で交換する方が有利だ。
しかも自分で交換することでその経験を楽しむこともできる。

今回もリサーチ段階で交換前と全く同じ寸法の換気扇を見つけることができず、干渉する廻り縁の加工をする前程で発注した。
電気用品安全法により電気製品を加工しない方がいいからだ。

思い通りに取り付けられた時にはDIYと同じ喜びを得ることができた。
つまり節約だけでなく、節約の過程も含め楽しめたことになる。

なにも食べたいものを我慢したり商品を安く買うだけが節約ではない。

日帰り夫婦旅では目的地付近の安い駐車場をリサーチしたり、時間があれば敢えて有料道路を使わないことも結構な節約になる。
夫婦で息子や娘の家に行くことがあっても積極的に一般道を使うよう心掛けている。
因みにアイドリングストップのお蔭か、私の車は高速道路よりも一般道の方が圧倒的に燃費もいい。

隠居生活では、サラリーマンと違って時間を優先しなければならないことも滅多にない。
かえって時間をかける方が、楽しめたり丁寧な生き方に繋がるような気がしている。

人生を楽しむ自信の根拠

25年ほど前の夏のことだ。
リストラが理由で失業したことがある。
長男が中学生になったくらいで子育て真っ最中だった。

もちろん就活をしていたが、思うような仕事はなかなか見つからなかった。
その頃我が家ではテレビを買い換える話が持ち上がっていたが、妻は「お父さんが再就職を果たせたらテレビを買おう」と子供たちにも話していた。

しかし私が下した決断は、そのテレビを買う資金を使って家族で海外旅行をすることだった。
未来が見えない最も不安な時に敢えて家族で旅行に出かけたことが、その後の自分に生きる活力をもたらしてくれたと思っている。
それは不安よりも楽しむことが未来を救うと信じることができた経験だった。

つまりこれまで生きてきた経験こそが、人生を楽しむ自信の根拠になっていると言うことだ。

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