早朝参拝はひとり旅限定【車中泊】
福井県の永平寺や京都の天龍寺など、有名なお寺の参拝時間の多くは午前8時半頃だ。
しかし神社はもっと早い。
出雲大社は朝6時で伊勢神宮は朝5時となっている。
今日は私が車中泊で行った神社の早朝参拝についてだ。
ひとり旅なら早朝参拝がお勧め
これまでも伊勢神宮には会社の旅行などで何度か行っている。
もちろん団体旅行だったので、ぞろぞろとガイドさんに説明を受けながらついていった記憶しかない。
しかも太陽が真上に昇った昼近くの時間で暑かった思い出しかない。
先に伊勢神宮の外宮参拝
車中泊旅をYouTubeで発信するようになって、見て下さった方から伊勢にも来て下さいというコメントを頂いた。
それが切っ掛けで伊勢に行くことにしたが、同じ近畿圏というだけで兵庫県の田舎に住んでいる私にとって伊勢は遠くに感じていた。
特に下道旅では時間も必要だ。
友人に伊勢に行くと話すと、それなら先に外宮に参拝してから内宮を参拝するのが習わしだと聞いた。
旅行で行った時はそのようなことは何ひとつ知らずに参拝したが、せっかくなので今度は調べてから参拝しようと計画した。
歴史や習わし、賽銭をしない訳や参拝作法などだ。
朝9時ごろ家を出て京都を抜け伊勢に向かった。
伊勢神宮外宮までナビに250キロと表示された。
6時間程度かかりそうだが時間に余裕はあると思っていた。
しかし京都市内の下道で、想像以上に時間を費やしたことに滋賀県の信楽で気付いた。
どうしても明日、内宮を早朝参拝したいという理由から今日中に外宮を参拝しなければならないと思った。
下道では間に合わないと判断し伊勢自動車道を走ることにした。
コロナの時期ということもあり外宮は空いていた。
二見ヶ浦公園の駐車場で車中泊をし、翌朝4時に起床する予定だ。
伊勢神宮内宮を早朝参拝
2日目は4時に起きて内宮へ向かった。
5時になって内宮へ入ったが10月初旬でまだ暗く、外灯を頼りに参道を歩いた。
宇治橋を渡り神苑、手水舎、などを通って正宮へと進んだ。
正宮の下に着いたのは空がうっすらと白け始めた頃だった。
まだ開門されてなかったが一度参拝した。
開門まで20分程度待ったら空が明るくなってきた。
早朝5時50分にホーホーホーとキジバトやアオバズクが鳴く中、ギギーと門が開く音が聞こえた。
神聖な空気感が身を包む瞬間でもある。
開門に立ち会うのも早朝参拝限定だ。
開門された正宮をもう一度参拝し他の別宮などを参拝したが、神々を身近に感じその尊さを素直に受け入れることができた。
清々しくポジティブな空気感もこの時間限定であるようだ。
宇宙からのエネルギーをどこのパワースポットよりも強く受信できた。
いや、そんな気がしたということだ。
このような早朝参拝ができるのも車中泊ひとり旅の特権だ。
おそらくグループ旅では叶わないであろう体験ではなかろうか。
出雲大社の早朝参拝で神々しい日の出
何度か参拝している出雲大社に早朝参拝した。
この日は道の駅大社ご縁広場で車中泊をし、6時過ぎに出雲大社に向かった。
ちょうど日の出の時間だった。
天気予報は曇りで、空は厚く黒い雲で覆われていた。
かめやま駐車場に車を置き出雲大社へ向かおうとした時だった。
東の空に太陽が昇った。
偶然日の出方向の空だけに雲がなかったのだ。
このような神々しい景色は初めてだった。
これから参拝しようとする出雲大社前に、日の出というポジティブなパワーが降り注いだ気がした。
車中泊旅で何度も日の出を見たがこの時の太陽はその中でも一番美しかった。
厚く黒い雲のほんの少しの隙間から、周りの雲を赤く染めながら現れた太陽だ。
日の出という絶景を求めていた旅ではなく、偶然見えた絶景だけに余計に神々しいと思えたのだ。
早朝参拝がお勧めだと言っても、どこの神社でもいいという訳ではない。
小さな神社では参拝時間が決められていないところも多くある。
名の知れた神社でも誰もいない神社を暗い内から参拝すると、賽銭泥棒と間違われるリスクがある。
せめて空が白けてからか日の出の時間帯が好ましい。
元々神社は午前中に参拝するという習わしが一般的だ。
その中でも早朝参拝は朝の冷たい空気や朝日の光によって、更に神秘的で縁起良さを感じることができる。
団体旅行で行く参拝とひとり旅の早朝参拝を比較すれば、その大きな違いを知ることができる。
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