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車中泊DIY 【高機能窓シェード】

車中泊でプライベートを守る窓シェードは欠かせない。
コンパクトカーの場合は、吸盤でガラスに貼り付けるようなものも売っている。
今日は私が手作りした窓シェードを紹介しようと思う。


雨にも対応した換気扇付き窓シェード

夏になって不快指数が75を超えてくると車中泊も大変になる。
外気は涼しくても車内に湿度が溜まり、屋外より狭い車の中は不快指数も高くなってくる。
シニアの年代でも車中泊する人は多いだろうが熱中症には気を付けたい。

換気扇付き窓シェードに必要な材料

材料はプラダン、PCファン2台、PCファンと同じ厚みの発泡スチロール、両面テープ、電池ボックス、布テープなどだ。

プラダンと発泡スチロールを貼り付ける接着剤は両面テープが最も好ましい。
よく見るG17のような普通のボンドは発泡材を溶かしてしまい粘着力は弱いし、プラスチックボンドもだめだった。

それらをテストしたあと両面テープを使ってみたら上手くいった。

発泡スチロールを使ったのは換気扇(PCファン)2台をシェードに固定するためと、軽量なシェードを作るためだ。

PCファンは1辺12センチの廉価なもので直列12V、0.12Aの商品だ。
それを1.5Vの単3電池を直列に8本繋ぎ、12Vにして回す。

うまくいくかは分からなかった。

換気扇付き窓シェードの機能

夏場に車のエンジンを切って車中泊モードで窓を閉め、時間が少し経つと車内が段々と暑くなってくる。
走行中にエアコンでどれだけ車内を冷やしていようが関係なく不快指数は上がってくる。

特に湿度が高く暑い空気は、車内が狭いコンパクトカーや軽自動車でも上部へ集まる。
家と同じだ。

天井付近が最も不快だったことは検証済みだ。

つまり家と同じようにできるだけ上部で換気がしたいということだ。
その理由もありシェードの最も上部にファンを取り付けることにした。

そして防犯のためにはできる限り窓を閉めて車中泊をしたい。
ファンを剥き出しにしたような換気扇を作ったら、おそらく指を広げた(20センチ)くらいは窓を開けて換気をすることになる。

そこで車のドアバイザーに隠れるくらいの位置で風を抜くことにした。
このことで結果的に雨にも対応することができた。
少しくらいの雨なら換気扇が濡れることも雨が車内に侵入することもない。

私はコンパクトカーの助手席の後ろの窓にはめ込む目隠しシェードに、この換気扇を取り付けた。
車中泊ベッドの上の窓だ。

反対側(運転席後部)の窓には、これもドアバイザーに隠れる程度のところに吸気口としてシェードに穴を開けた。

そして吸気口と換気口のどちらにも網戸用の網を貼り付けて虫の侵入を防ぐ対策をした。

換気扇シェードには電池ボックスを収納するポケットを作った。
その電池ボックスに付いているスイッチをONにすれば換気扇が回る仕組みだ。

乾電池が8本も必要だが、もし電池切れになっても予備電池を持っているのですぐに対応でき、充電式と比較しても不便さは感じない。

取り付けと取り外しが容易にできるよう、シェード上部の2ヵ所にアクリルの爪を付け、下部2カ所にベロを取り付けた。
取り付け時は窓ガラスと窓枠に爪を食い込ませる。

そして取り外す時は下部のベロを持ち、少し上部へ押し上げながら取り外すようにした。

換気扇付きシェードを使った感想

これまでもコンパクトカーひとり車中泊用に色んなものをDIYしてきたが、この換気扇付き目隠しシェードは最もよくできた車中泊アイテムになった。

作ってから2年夏場で使ってみたが、性能は想像以上だった。
ファンの音も静かで回したまま寝ても安眠を妨害するものではない。

換気能力も強力と言うほどではないが、キッチリと車内の空気を外気と入れ替えてくれるものだ。
私の日産ノートには充分な性能と言える。

夏場の蒸し暑い日の夜に窓を閉め切って車中泊をすれば熱中症リスクも高まる。
そうかといって窓を開けて寝るのは防犯上も不安で虫も入ってくる。

真夏になればこれを使っても対応できるものではないが、夜の外気がまだひんやりとした梅雨時期のコンパクトカー車中泊には充分だ。

コンパクトカーや軽自動車のように車内容積が小さいと、寝ている時の代謝だけでも温度や湿度が上昇する。

そんな時に車内の不快な空気が溜まる天井付近で車外の空気と入れ替えるのに、この換気扇が能力を発揮してくれた。

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