奨学金について、ぶっちゃけます。
秋田の学生向けに「LINEで進路相談」を無料で行なっている、藤田ゆうみんです。
職業はラジオパーソナリティ。つまり、フリーランス(個人事業主)です。6歳と1歳の子供がいる、ママでもあります。
(詳しいプロフィールは、こちら)
今回は、思い切って私が借りた奨学金について書いていきます。正直、かなり迷いました。でも、奨学金を借りようとしている学生さんが思った以上に多く、現実を伝えた方がいいと思ったので、書くことにしました。これを読んで、奨学金について深く考えるきっかけになれば嬉しいです。
まず、奨学金を借りたことを、後悔はしていません。
大学の4年間は、かけがえのない時間でした。学内だけでなく、学外での活動やプライベートも全部含めて、奨学金がなければ叶わなかったものだからです。でも、「借りる前にもっと覚悟するべきだったな」と思います。どうやって返済していくかまでちゃんと考えていれば、学生時代のお金の使い方も違っていたかもしれません。志望校の選び方も、変わっていたでしょうね。
それでは、いよいよ、今の私の現状をぶっちゃけます!!
35歳、二児の母、絶賛返済中です。
想像できますか?結婚して親になっても、まだ奨学金を返している自分を。県外の私立大学へ通うために奨学金を借りた人の多くは、40歳まで返済することになるはずです。
40歳で完済するはずでしたが、ムリでした。
順当にいけば、あと5年で返し終わるはずでしたが、「返済を猶予」してもらった期間があるんです。恥ずかしい話ですが、その分だけ、他の人よりも返済が遅れてしまっています(・・;)
では、私がいくら借りて、いくら返しているのか、書いていきます。。。
4年間で、300万円以上借りました。
私立大学、自宅外からの通学ということで、月6万3千円×48回。親が学費を払ってくれる代わりに、仕送りは基本ナシという約束でした。毎週月曜日は授業を入れずにフルタイムのバイト。放課後も週2-3でバイト。それでも足りなくて、親に泣きついたことも多々あります(ごめんなさいっ!!)
毎月、約1万5千円ずつ返しています。
卒業後18年間、200回以上に分けて返すことになります。4年で借りたものを、4倍以上の時間をかけて返済するんですね。ボーナス払いも入れるともっと早いのですが、個人事業主に年2回のボーナスはありません(´;ω;`) これでも無利子なので、利子アリで借りた場合は、もっと長く返済することになります。
なんとなく想像できたでしょうか?
つづいて、私の反省点をまとめてみます。
アパート選びを間違った。
大学1-2年は寮に入れたのですが、3-4年は一人暮らしになりました。家賃は7万3千円。周りの友達と比べれば安い方だったのですが、今考えたら借りている奨学金より9千円も高いアパートに住んでいたんだなと。当時は大学まで歩いて行けることを最優先していましたが、交通費を合わせてももっと安いところを探せばよかったと、少し後悔しています(>_<)
「奨学金は自分の借金」という自覚が足りなかった。
卒業後に、自分名義の口座から毎月お金が引き落とされるように「リレー口座」を組むことになっています。そこで、やっと気づきました。私が自分で返していくんだって。どこかで、親がお金を借りてくれているような感覚があったんだと思います。本当に情けないです(T_T)
新卒で1万5千円は、地味にイタイ。
返済がスタートしたのは、社会人になってから約半年後でした。毎月のお給料から、無条件で1万5千円が引かれる感覚です。家賃、光熱費、通信費に加えて、奨学金という固定費がプラスされるので、地味に痛手でした。
フリーランスになることを考えていなかった。
会社員の場合、毎月の給料から保険料や税金が引かれますが、個人事業主はそれがありません。国民年金(約1万6千円)や、健康保険料(前年の収入による)を、毎月自分で納めることになるんです。年金と奨学金だけでも、月3万円以上の出費になります。
返済が滞り、猶予してもらうことに。
私はラジオパーソナリティになるという夢を諦めきれず、2年弱で会社員を辞めました。貯金もほとんどないくせに、フリーターになってしまったんです。残高不足で奨学金が引き落とされず、翌月に2ヶ月分まとめて引き落とされるということもありました。親からも心配され、ラジオの仕事が安定するまでは奨学金の猶予を申請していました。
そんなダメダメな私から、これから奨学金を借りようと考えている学生さんに、アドバイスです。
奨学金の制度を、よく調べよう!
まず、授業料の免除や、返済義務のない給付型の奨学金について、自分が当てはまるものがないか調べましょう。私が利用した日本学生支援機構でも、給付型が拡充したようです。他にも、大学や民間の団体、秋田県育英会など、奨学金の種類はたくさんあります。家族や先生にも相談してみてくださいね。
どうせ借りるなら、行きたいところへ!
私は住みたかった都心、行きたかった大学に行き、大学生ライフを満喫することができました。一生モノの友人たちにも出会えました。なので、奨学金を借りたことを後悔はしていません。もしこれが、親の意見やなんとなくで決めたところだったら、後悔していたかもしれません。有利子なら尚更です。
借りる時は、最低限の金額を!
借りるなら、念のため多めに借りたい!と思いますよね。でも、あればある分だけ使ってしまうのが大学生です(笑)バイトも頑張る前提で、家族とよく相談し、必要最低限の金額を見極めましょう。
家賃をなるべく抑えるのが鍵!
私のように、せっかく借りた奨学金を家賃で使い果たしてしまってはもったいないです!周りと比べず、身の丈にあった家賃のところを探しましょう。卒業後もそのまま住むことになるかもしれないし、奨学金の返済額は、毎月の固定費になります。家賃をいかに抑えられるかで、自由に使えるお金が大きく変わってくると思います。(大学や秋田県育英会の寮も調べてみてね!)
奨学金は「未来の自分への投資」
私は奨学金を借りたからこそ、今の自分があると思っています。学費を払ってくれた親にも、感謝しています。将来の自分のため、借りる時はしっかり自覚を持って、後悔しないように有意義に使ってほしいです。
いかがでしたか?(^^)
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