夢は鏡

鏡に映る自分を見る。見飽きたはずのソレは未だ不思議と私を困惑させる。

ところで、私の夢は三人称視点である。いつも自分の後頭部のやや上から、私を見下ろす形で進行する。
この前、夢に鏡が出てきた事がある。だが、夢の中の私は、私の事など気遣わないので、三人称視点の私からは、鏡に映る私は見えなかった。はなして、夢の中でも、『そう』なのだろうか。

なるほど、そうか。

確かにいつも、夢の中の私は、後頭部のやや上から見下ろすため、私の顔を見る事は無い。いつも後ろ姿だ。
だが、鏡に映る私は、見下ろす私を見ているのだろう。

そうだ、思い出した。夢の中の私は、鏡の前で、私と目が合ったのだ。

鏡に映る私は、後ろを向いている。

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夢蒟蒻
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