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いい事を言いたい

いい事を言いたいものだ
かっこよくて、あわよくば誰かを救えるような

でもそんなことしようとしたって、偽物だよね
自分じゃないよね
もっと自然で素直な言葉を使おうよ

なんて思っても、それが本当の自分の言葉かどうかなんて、わかりっこない
「あれ、これちょっと、かっこつけてない?」なんて自問自答していたら、何一つ言葉に出来なくなってしまう

発する言葉に、伝えるメッセージに、それが本当の自分かどうかの自信が無くなるくらいならば、
「少なくともかっこつけたい自分は本当だよな」という割り切りをしてみようと思う

かっこつけたい自分は、「誰かのために」なんて自惚れを抱え、それを外から見て「自分のために」利用してやろうと思うのだ

という言葉も、例に漏れず「かっこつけたい自分」であり、このメタ構造は、このメタ構造を書いている今現在が一番わけのわからない状態になっている

自分とはなにか、という命題に悩むことが多いが、なにか特定の一つだと思うから大変なわけで、複雑な構造体が自分だと認めれば、モザイク画のような自分を認めることができそうな気がする

遠くから見るとなんとなくそんな自分
近づくと一つ一つが全く別の自分
その一つ一つも、もっと近づくと別の沢山の自分

フラクタルで多面体でアンバランスで
単一なのかゲシュタルトなのか
どれも自分で、まとめて自分

今日の自分は、眠たいのに寝たくない自分

ああ
いい事言えたかな

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夢蒟蒻
ありがとう