シェア
夢蒟蒻
2017年10月9日 23:08
その宇宙人はじっと、一枚の葉っぱを見つめている。ここは広々とした公園。日曜日なこともあり、昼間から活気で溢れている。フリスビーで遊ぶ親子の大きな声が響く。宇宙人は成人男性の姿に変装をしていた。知的生命体が居着く星を侵略するには、その星の生命体に成りきるのが最も簡単だからだ。もう既に地球を滅ぼす算段はついていた。しかし彼は今、その落ち葉を見ながら遠い遠い故郷を想っている。落ち葉が、懐かしき母