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夢蒟蒻
2019年10月31日 21:59
幼い兄弟が毛布をかぶり、笑いながらそう言った。仕方が無いので、隠しておいたクッキーを渡すことにした。嬉しそうに去っていく兄は、懐かしい後ろ姿をしている。残ったクッキーをかじる。二十年前に兄と共に貰ったクッキーは、こんな味だったか。もう、忘れてしまったな。