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夢蒟蒻
2019年6月25日 20:52
押入に長いこと眠っていたテレビデオを出してみた。学生の頃、中古本を売るお店でとても安くVHSが手に入ったので、愛用していたのだ。埋もれるような映画三昧。読み込み映し吐き出しを繰り返すうち、テレビデオの中に物語が沈殿し溜まっていたのだろう。久しぶりに取り出したテレビデオは、何も読み込んでいないのにも関わらず、映像を映し始めた。じんわりと懐かしいお話だった。
2019年6月24日 21:04
帰り道、毎日使ってる乗り換え駅で迷った。疲れたサラリーマンの流れに身を任せ歩いていたら、見知らぬ路線のホームについてしまったのだ。皆も同じように迷っているようだ。真っ黒な電車が来た。待っていたかのように人群は乗り込む。疲れているのなら満員電車は避ければいいのに。
2019年6月22日 23:50
家の先にある上り坂は、駅と逆方向ということもあり、引っ越してきてから一度も上った事が無い。先には住宅街と小さな公園があることは知っているのだが、他にどんな光景が広がっているのか分からない。今日、その坂から沢山のくるぶしが転がってきた。上は結構な傾斜なんだな。
2019年6月10日 21:31
今日降った雨は、タイムスリップをして、何十年も前から今日の地表へとたどり着いた。天候の循環。それは海流によるものだと思われている。しかし、もっと大きな流れ、つまり時間をも超えて循環し、星を生き長らえさせているのだ。なるほど、どうりで懐かしい空のはずだ。
2019年6月10日 01:40
何か、踏んだかな。そう思って、右足を上げる。靴底を見ると、扉がある。開けてみると、なかなか良い感じの玄関だ。こうして引っ越し先が見つかった。
2019年6月3日 22:29
出来るだけ一口で召し上がれ、と言われたから、大きく口をあけてパクリと食べた。一気に夜になった。