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嘘にまみれる毎日

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毎日一つ嘘をつきます。誰も傷つけない嘘を。
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2019年2月の記事一覧

【嘘】一度止まった観覧車と夕暮れの空

観覧車を整備していたお兄さんは、一つ一つの揺れる籠の上に沢山の風船を取り付けていった。

その後、観覧車は無事にサービスを再開し、並んでいた列も再び流れはじめた。

やっと乗れた籠は、黄色かった。
取り付けられた風船達も同じく可愛い黄色で、ふわふわと籠の上を飛んでいた。

観覧車は順調に回転して、籠はゆっくりと空に近づいていった。
窓の外を見ていると、地上の遊園地はどんどんと小さくなっていった。

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【嘘】積雪

【嘘】積雪

雪が積もり、世界が真っ白になったから、また始めから描き直すことにした。

【嘘】回転ブランコ

捻ったブランコに乗り、ほどけながら回転する遊びをしていたから、世界は回っているんだ。
世界はまだまだ捻れている。

【嘘】嘘の墓場

あらゆる嘘は、「嘘の墓場」に行き着く。
そこは、嘘しか無い。
故に、真偽などに価値はなく、事実などに意味はなく、全て可能性のみが存在する。

その「嘘の墓場」の世界に住む人類とやらは、曖昧なソレらに一喜一憂しているが、真実が存在しているとでも思っているのだろうか。

【嘘】夢の雨

夢は眠りよりも前に現れる。
それは現実世界と混ざり、溶け込むように姿を見せる。
認識する物が実在ならば、夢が現実に溶けた状態もまた、現実なのだ。
そして人々は、この現実に夢がどれほど溶けているかを把握していない。
いつの日か、その溶け具合を数値化して、天気予報の一部になるだろう。夢度が高いと、夢の雨が降るのだから。