平等が欲しい
最近
というか昨日から
twitterで
「#検察庁改正法案に抗議します」
というハッシュタグをよく見る
何が問題か、おおざっぱに言うと
「三権分立」
の根幹を揺るがすものだかららしい
(この件について議論する気はない。この記事で言いたいこととは関係ないから)
確かにそれは問題だ
三権分立は日本が(というか国家が)
独裁国家化しないためにも絶対に必要なものだから
だから三権分立は守らなきゃいけない
そこに対してtwitterで危機感を持った人間が
たくさんツイート、拡散をして
政治に興味のない人間まで巻き込んで
ここまで大きい運動にした
それは本当に素晴らしいことだと思う
でも、私は多くのこういう政治反対運動(?)が
対処療法的なものであるというか
何か大きな問題が起きたときにだけ
おこったり
あるいは国民にインパクトが大きく国民を突き動かしやすい
問題において多く起こっていることに強い疑念を抱く
だって
それ以外にも大きな問題はたくさんあるから
今回は
「平等」
ということについて書く
日本国憲法では国民の
「法の下での平等」
を保証している
「人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」
と
確かにこれは大方において守られているようだ
でも、国民は本当に
「平等」
だろうか
そんなわけない
かたや
家賃が何千万を超える「億ション」に住む人間がいて
かたや
公園に段ボールを敷いて寝る人間がいる
かたや
何千万円もする高級車を乗り回す人間がいて
かたや
2,30万円の中古車のためにローンを組む人間がいる
こういう「経済格差」そのものを非難するつもりはない
だって
いわゆる「お金持ち」って
お金を得るために努力したはずだから
お医者さんになるために青春勉強に捧げたり
何千万というリスクをしょって起業したり
もちろん運もあるのだろう
でも、彼らが努力と引き換えに大金を手に入れたこと自体は非難しない
私が問題視したいのは
生まれた環境によって
そういう努力をするスタートラインにすら立てない子供がいっぱいいること
世の中には
小学校、あるいは幼稚園から
中学校、高校、大学とすべてエレベーター式に通える
いわゆるおぼっちゃま、お姫様学校がある
そこまでいかなくとも中学校まで普通に公立に通ったうえで
中学校で塾に通って進学校と呼ばれる高校に行き、大学に通う人間もいる
でもその一方で中卒で勉学をやめ、仕事を始める人間がいる
何も中卒が悪いのでも不幸なのでもない
中学校を卒業するときに
「このまま働くか、高校に進学するか」
の選択肢を持てないことが不幸だと思うのだ
中卒で働いても十分に幸せになれる。
私の周りにもそういう子はいる
でも、その子たちが
「お医者さんになりたい、弁護士になりたい」
と思っても中卒ではほとんど不可能だ
無限の可能性を秘めた子供が
その生まれによって人生を制限される
この現状のどこが
「平等」
といえるだろう
ここから先は完全に私の偏見だが(とはいっても周りの子と接する中での体験談に基づくものだが)
家庭環境が理由で裕福ではない生活をしている人間は
政治のことをよくわからない
人間も多い
あるいは政治に、現状に疑問を抱いても
どうやって声を上げればいいのかわからない
人間が多い
彼らは最も政治に影響をあたえられる
「政治家」
というものにはなかなかなれない
政治家になる人間は
それなりに裕福な人間が多い
と思う
私が知る限りでは
中卒で政治家になって人間はいない
いたとしてもほんの一握り
だから彼らが国会で
「国民の代表として」
投げかける議論は
国際問題だ、憲法だ、三権分立だ
のようなレベルの高い議論になる
もちろん国が何もしていないわけではない
高校無償化の議論もなされた
大学には奨学金制度もある
でもそれらは不十分である
と私は思う
少なくともそれらの制度を使ったとして
家庭が貧しい子供が
東京大学に、早稲田大学に、慶応大学に
行けるかと言ったらたぶん無理だ
そういった大学に行く人って
中学から塾に行って
いい高校に行ってる人が多い
(少なくとも私が知る限りでは)
日本の制度だと
学習塾も、私立高校への進学も
オプショナルなものとしてとらえられている
あくまで
「最低限」
しか与えない
最低限が与えられていることには
感謝すべきだ
でも、どうしたって学歴社会日本において
そのオプショナルな部分が将来に与える影響は大きいと思う
こういうことを言うと
「塾に行かず、公立高校をでて東大に行った人もいる!」
とか
「高校に行かず、早稲田に行きました!」
みたいな反論をもらいそう
でも、それって一握りでしょ?
一握りだからすごいし有名になるんでしょ?
私の理想としては
子供が生まれてその子供が
「習い事をしたい」
「○○高校に行きたい」
「留学に行きたい」
等の要望を持った時に
そのすべてをかなえさせてあげる環境を全ての子供に与えたい
家計から出せない分は国が全額出してほしい
こんなのが机上の空論、理想論であることは100も承知
でも
本当の平等
って
こういうことじゃないのかな?