♯8 司法試験論文で意識していたことリスト

はじめに

 今回は、今までと少し変わったものになります。というのも司法試験本番直前に確認するために自分に向けて留意事項としてまとめていたものを上げます。なので、箇条書きですし、自分に向けてのものになりますが、実際過去問を解き始めたり、論文に取り組み始めた段階で見ておいて頂けたら非常に有用なのではないかと思い、今回あげさせて頂くことにしました。中身は周りの優秀な人間に聞いて回って得たものや自分で気づいたもの等になります。

普段の意識編

・暗記は、明日試験で聞かれて書けるレベルまですること
 →漫然とした暗記とは天と地ほどの差がつく
・各科目には必ず型がある。型の確認は必須。
・なぜ論点を書く必要があるのか
 →条文で不明瞭な点を明らかにするためEx 第三者とは
・法律効果はどの科目でも必ず要件に全て該当しないと始まらないもの
 →必ず要件を全て確認して充足させてから本題に入れ
・‘‘問題文の当事者にとって不合理な点‘‘=現場思考論点。
・民訴法で出てくる専門用語のうち、訴訟物・処分権主義・弁論主義・証明責任・既判力等の概念は超重要。その意味や訴訟のどの段階で問題になることなのかを意識して理解するように
・定義の不安定さは読み手に悪印象。読み手は違和感があるかで読んでるから違和感を抱かせないことがめちゃめちゃ大事。

論文を解く上で編

・憲法は写経大会、問題文事実を拾いきれ!
・憲法は審査基準定立の理由を書くだけで高くなる
行政法は参考条文から絶対に逃げるな、細かく細かく食らいついてそれを答案に示せれば必ずA評価
・民法 要件事実の要件をしっかりと書いて、充足されているか論じる
・問題とならないところは、崩しの三段論法で良いが、メインの論点のところは完璧に三段論法をする必要がある。バランスを見て!
・知らない問題・現場思考は、皆が勝手に自滅する。だから論点摘示して三段論法するだけでめっちゃ高い評価!
 →そもそも論点に気づけない人ばかり
 →‘‘神のひらめき‘‘は触るな危険!天才的閃きは聞かれていないから今一度基本に立ち返った地に足のついた答案をかけ
・原則→不都合な事実→趣旨から本件の規範定立
・どんな問題も皆書いてる所を厚く書けば絶対外れない(耐えられる)
・司法試験にも採点表がある。
 →つまり重要じゃないところを沢山書いたとしても点としては限界がある。必ず一番重要な所を見極めるように
・答案は論点・設問につきかけてよい時間と量を比較較量して内容・程度を決める
・わざわざ書いてあるヒント・誘導から逃げない
 →逃げて他のところを厚くしても点数にはならない
 →仮に分からなかったとしても問に正面から向き合え
・必ず条文は○○項まで書かなければだめ。逆に書くだけで1点は来る。同じ条文は1回書けばよい
・読みやすい答案の方がいい点になる。字の綺麗さ、小見出し等
 →法曹への就職試験。読みづらいのはもっての外、受からせてもらうつもりで!
・文章は1文につき3行以内。単文・短文を意識
・下位規範をかけるように→暗記が大事
・絶対に1行でも空けないように。あけたら失格(特定答案)
・問題文が新司法試験で長くなった。問題文が長いのは多くの事実を書いて欲しいから。そして事実に必ず評価を加える
 →感謝するつもりで、問題文を使い尽くして!
・司法試験はパブロフの犬になれば受かる試験
 →ベルが鳴ったらよだれがでるように、問題を見たら何も考えずとも論証を吐き出せるように
 →論証は自分の住所のように!(何も考えずに出てくるように)ここに時間を割いてしまうと最重要な本問の課題を見落としてしまう
・問題提起は、whatのみならず、なぜかまでかけるとよいwhat+why
・2面性のどちらを重要視するかの悩みを書くことが大事
 →Ex一つの事実を両者にとって有利に拾えたりすると飛躍的に良い評価
・問題文に記載の事実は「」でくくって出来るだけ答案に入れる
 →どれを「」取るかも選ぶ必要有
 →問題文は要約「・・・」で抜き出しても良い
・「しかし」を使うのは一度
・「後述のように」などは使ってよい
・一枚を書き上げるスピードを把握せよ
・ナンバリングを使いこなすように
 →第1→1.2.3→アイウ→(ア)(イ)
・配点の確認
・設問の確認
 →いくつの設問があるか
 →なにを解答することが求められているのか
 →どの立場で解答することが求められているのか
 →前提とすべき事実、条件は何か。
 →論じなくていいことはなにか
・省略できるものはしたほうがいい
・政治資金規正法(以下「法」という)など、略記の仕方を確定させると時間短縮に役立つ
・定義にも配点がある(特に刑法)
・事実+評価で書け。単純に事実だけ書いても意味ない。法的評価を加えることが大事
 →点数に直結する
 〇:Cが〇〇といった、これを追認と評価出来る
 ×:Cは追認した
・特に刑法はすべて事実+評価
 →Ex 刃渡り○○cmのナイフは△△
・問題提起→条文の趣旨→規範→あてはめでしっかりと解く
・自分の知っている論点に無理矢理惹きつけたりするのは最もダメ
 →一番やってしまいがち。優秀なのに落ちる人はこれ
 →問から逃げない、向き合う
・抽象的だったり一般的によく使われるようなマジックワードは採点者は嫌い。
 →具体的に具体的に書くことを意識する
採点者は一回読んで分からなかったときもう一度読んではくれない
・必ず「以上」で終わりにする
この条文がないときの不都合から条文の趣旨を考える
・接続詞の量を増やしてあげるとよりよくなる
 →EXまず・そして・次に・さらに・また
・主語と述語が近い方が読みやすい
・文頭の訴訟物を意識して正確にかけるように
・法律用語の使い方が正確になるように注意
 ×勝つためには→〇所有権を主張するためには
・解釈によらずに済むものまで解釈してしまっている。原則の暗記を増やすことで対処していく。
・原則は言葉を正確に用いる。分からない時は条文に準拠
規範のあてはめは規範に準拠するように
・問題文に「法的な意味合い」と書いてあるときは、否認や抗弁のどれに当てはまるかどうかが聞かれている。
・答案だけを読んで問題文を推測できる答案
・評価はただ評価をするのではなく、根拠も盛り込むと周りより浮く
 ✗クリスタルガラスは、危険な武器であるから〜
 ○クリスタルガラスは、硬度が高く、上部から振り下ろすことで重力が加わり〜
 →刑法は周りも出来るからここで差別化!
・問題文の事実は基本的には全て正しいと考えて良い(刑事系で迷う)
・一般に論点と呼ばれているものがどのようなケースで問題となるかについて、典型提起な事案を抑えておくことによって、問題点の発見を容易にすることができる。

最後に

 以上になります。自分に向けてのものなので、これの意味がわからなかった〜ということがあったらお気軽にコメントやDMで聞いてください!
 また、本記事以外のことについても司法試験は辛く苦しい試験だと思うのでお気軽に相談にしてください。
 あなたの合格を心より祈っています!


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