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「うれしい」は抱きしめて【家族がつらいときの考え方】
「ただいま」
・・・・・おかえり。
「はい!」
・・・?
・・・・・!!!!!
「ピアスで売ってあったのを
イヤリングに変えてもろた。
似合うやろう思うて」
うん!ありがとう!
(実際につけてみる)
・・・どない?
「おぉ、やっぱり似合っとるわ。
父さん、似合うデザイン探すの得意やろ?」
うん。ありがとう。
2024年11月4日
社員旅行から帰ってきた父は
プレゼントを買ってきてくれた。
しかし・・・
今回は、100%良き親とは
残念ながら言い切れない親との
関わり方について、お話し。
また時が経てば
変わるのかもしれないが
今、私はこうやって
家で息をしている。
こうやって、父の言葉を聞いたり
粗相を片づけたりする時の
メンタルを保っている。
「うれしい」は抱きしめて【家族がつらいときの考え方】
さようなら『父の娘』
2024年6月
『父の娘』の私は消えた。
「やめて」と私が言った、
リビングで大人なコンテンツを見るのを
全然やめないから。
どんなに私がいい子でいても
父は振り向いてくれないから。
母に対して、とても理不尽で
怒鳴ればなんとかなると思ってるから。
もう、父を『父』と思うのが
つらくなったのだ。
私が『父』に求めたもの
心の中で父を消す前も、
消すその瞬間も、消した後も、
私は苦しんだ。
「良い娘になれなかった」
「世話になっておいて
私はなんて最低なんだ」と。
・・・永遠に苦しんでいるわけには
いかないので、私は一体、父に
どうしてほしかったのかを
考えることにした。
いてほしい時に、いてほしかった?
どんな時に「いてほしい」と感じた?
嫌だと言ったことをやめてほしかった?
なぜそれを嫌だと言った?
認めてほしかった?
なぜそれが父でないといけなかった?
・・・・・
・・・
色々と考えた。
考えていく過程で
「これは父の考え方に依存する」
「それは父が好きにして良いところ」
「あれは父の生育歴を考えると
そうなっても致し方ない」と
私が感じる部分は、全て
『たぶん』『そんな気がする』という言葉が
付け足されはするが
「どうしようもなかったわ」と
その場で、切り捨てていった。
結局、「これは『どうしようもない』で
片付けられない」と、残ったもの。
私は父に、母を裏切らないでほしかった。
自分でパートナーに選んだ人を
傷つけないでほしかったのだ。
私は4歳頃まで、母の実家や
父方の親戚の家で過ごしていた。
自宅で両親との暮らしが始まったのは
幼稚園に上がってから。
それまで、伯父(母の兄)を
父親だと思っていた。
私のことも、見てなくて良かった。
いや、見てほしくはあったけど
無理なら無理で、それで良かった。
私が父を尊敬する唯一の瞬間である
『社会人』の父を保てるならば
いくらでも怒鳴られて
めちゃくちゃされて、構わなかった。
でも、苦労しまくって
全てを1人で孤独に乗り切ってきて
※父はヤングケアラーに該当する状態だった
やっと見つけた愛する人。
「結婚したい」と思えた人。
「この人との子どもがほしい」と感じた人。
自分の妻を裏切るのだけは
それを娘が目撃するのだけは
嫌だったのだ。
父からのプレゼント
社員旅行に出掛けた父が
お土産に買ってきたのは
イヤリングだった。
ゆらゆらキラキラの
ロングイヤリング。
先についた飾りは青色。
・・・私の好みのデザインだ。
ピアスとして売っていたものを
イヤリングに変えてもらっていた。
しかも、私がつけられる、蝶バネ式。
同じイヤリングでも
ネジ式は痛くてつけられないし
クリップ式も長時間はつけられない。
ノンホールピアスは、既にいくつも
母に買ってもらったり
弟と兄が選んでくれたりしていた。
父は、向かう方角だけは決めて
ほかは割と行き当たりばったり。
きっと、母には相談していない。
・・・父は、父なりに
私を見ようとはしている。
私は父に、上手く笑顔を出せただろうか。
父に伝わるように、喜べただろうか。
「うれしい」は抱きしめて
全部、消し去らなくても
良いのかもしれない。
私が父から
スマホ・PC・ネット環境を
用意してもらって
オンライン上で活動できているのは
本当に感謝しているから。
口出ししないでくれているのは
ありがたいことだから。
父に言われてきたことの全てが
間違っていたわけではないから。
父が私を見てくれる瞬間があって
それを私がうれしいと感じたのは
嘘ではないから。
でも、つらいところは切り離す。
怒鳴り声が聞こえてきて
しんどさを感じたら
PCから音楽を流してかき消すし
ボーッとしたり睡眠に逃げたりもする。
父へ
もう、父を
『父』と尊敬できひんから
『父の娘』はやめるわ。
だって、嫌なんやもん。
せめて、母は大事にしてーな。
あと、子どもの時の父は
大人の事情にぶん回されて
しんどい思いをしたけど
それを終わった後にケアせんかったんは
父の責任やで。
自分が一番知っとるやろ?
『自分を救えるのは自分だけ』って。
でも、ありがとう。
私は、父が父でよかったで。