『関心度を0から1に』


当時乃木坂46に在籍していた相楽伊織さんのオタクをしていた時のこと。

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彼女は乃木坂46の2期生として合格したが学業の関係で他のメンバーと1年以上後の、2014年6月14日にお披露目された。そして直後の10月8日に発売された10thシングル「何度目の青空か?」で選抜入り。私としては嬉しかった。俯瞰的に見るといきなり選抜入りしてしまったことは心象はあまり良くはなく、彼女が望んでこのタイミングで選抜になったわけではないものの苦難の船出を強いられることになった。

私はよく握手会に参加していた。当時彼女のレーンはいわゆる"過疎"状態。1枚出しですぐ何ループもできてしまうくらい。他のメンバーとの差は歴然であった。この状況がしばらく続き、どうにかならないか、と思った。私自身が買う枚数を増やしたが当時大学生だたのでそこまで買えたわけでもなく。当時思ったのが例えば1人が1000枚買うよりも1000人が1枚ずつ買う方が彼女の人気は安定する。そのためにはファンの裾野を広げるしかない。たどり着いた発想が彼女への「関心度を0から1」にすることだった。関心度を1にしてしまえば100にするのは彼女ポテンシャルであれば難しくはない。ただ、何事においてもそうであるが、0から1にすることは容易ではない。私にできることは何か、試行錯誤した。

1.「ハッシュタグ」

小さなレベルで言うと自分のTwitterのフォロワー数を増やし相楽さんに関するツイートを増やした。ハッシュタグを使い1日朝昼夜ツイートしていた気がする。ただただ目に触れる機会を増やしたかった。

2.「連番企画」

握手会で何人かで一緒に並ぶことを連番と言った。私はこの企画を何かしらの大義名分で複数やった。数十名の方にご参加頂いたこともあった。これをやることで並びながら話題を共有できたりすれば初めて相楽さんと話す人も話題に困らないし、ファン同士の繋がりの深化できるし、人が多く並んでることで外への見え方も良いし、彼女も楽しいだろし。様々な相乗効果を生めたのでは、と思っている。


3.「女性アイドル顔だけ総選挙」

2013年から続く今や文化放送『レコメン!』の名物?企画。純粋に顔だけなら誰が1番かを決める、AKB48選抜総選挙を模したもの。企画名はとてもセンシティブ。相楽さんの魅力は別に顔だけじゃないことはもちろんわかっていた。『レコメン!』は放送内でアイドル番組が多くあり、10代・20代の聴衆率が高いと言われている。24時台からは全国放送されている。この企画でランクインすれば全国放送で名前が呼ばれ少し紹介もされる。そしてランキング結果は後にも残る。「相楽伊織って誰?」って1人でも2人でも気にかけてくれる人が出て彼女のことを調べてくれればファンになってもらえる可能性がある。彼女を売り込むには絶好の機会と考えた。どんなに良いものも知られていなければバズらない。私はTwitterで彼女のファンに投票を呼びかけた。結果として2015年の第5回で8位、翌年の第6回で13位にランクインした。ボーダーが全く読めない中で8位にランクインした時はラジオ聴きながら鳥肌が立ったのを今でも覚えている。

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4.「アイドル熱量総選挙」

2018年4月にAbemaTV『矢口真里の火曜TheNIGHT』の放送100回記念企画。矢口さんと岡野さんに教えたいファン推薦アイドルを決めるもの。正直これはただ名前だけで投票するだけでなく、推薦理由が必要だったのでランクインは難しいと思ったが結果的に4位に入り番組でご紹介頂いた。ランキングをご覧頂ければ一目瞭然であるが、相楽さんだけ唯一個人でランクイン(笑)それもあって話題になったのは美味しかった。話は変わるがこの企画にワガママきいて??がランクインしていたことを知り何かの運命なのかなと思ってしまった。当時は全く気にしていなかったが。


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これらが実ったのか定かではないが、彼女のレーンには徐々に人が増え始め、握手券が完売することも増え絶えず人が並ぶようになった。ただの自己満足であるがいろいろやってきてよかったな、と思った瞬間である。

この成功体験から「オタクにできる最大級の貢献は関心度を0から1にすること」かもしれないと思い、今でも続く価値観となっている。



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