四畳半SFコンテスト
昨日(2022年2月28日)、応募締切でした。第一回目。年に数回、お題を提出していただき、4000文字MAXで応募。
主催者は〈柚木library〉(ゆのきライブラリー)さん。
横浜にある小さな出版社……と、ご本人のプロフィールにありました。
ある小説投稿サイトでご本人の名は存じ上げていましたが、出版社をつくられたとは初耳でした。
わたしも以前、出版社をつくっていました。あ、事業としてではなく、自分の短篇集や長篇を出すためだけのものでしたけれど(´∀`*)ウフフ。
出版事業というのは、大変なことで、当時でも現在でも、いわゆる大手出版グループ数社で、全体の売り上げの7割8割近く占めているのでは? ないでしょうか。でも、出版社の数自体は、国内でも二万社前後あったはずです。
あ、社名が異なる出版社でも、同じグループというのは多いのです。たとえば、小学館と集英社。どちらも大手さんですが、同じ会社(グループ)ですよ。社内で競合する媒体(たぶん漫画雑誌だったとおもいますが)を出すために、別会社を設立……。
また、買収(MBO)などで傘下に組み入れていったケースもあります。
たとえば、中央公論新社。あ、社名に〈新社〉というのがつくのは、一度、経営破綻して再建された出版社です。河出書房新社もそうですね。
中央公論新社は、もとは中央公論社。中央公論社といえば、かつて右翼に社長宅が襲撃されるなど、反体制的イメージが大変強かったのですが、いまの中央公論新社は、なんと読売新聞グループです。時代の変遷……を感じてしまいます。
また、徳間書店は、いまは、TSUTAYAグループの傘下になっています。
光文社は講談社グループ。
イニシャルが同じ〈K〉ですね。講談社のグルーブは〈音羽グループ〉とも呼ばれています。
あ、小学館、集英社も、ほら、イニシャルは同じ〈S〉ですね。同じグループだからです。こちらは、〈一ツ橋グループ〉と呼ばれています。
あ、ほかには〈KADOKAWAグループ〉があります。
新潮社はイニシャルが〈S〉でも、一ツ橋グループではありません。
創業家の佐藤家が世襲で社長についている独自路線の出版社。おそらく、佐藤家の〈S〉なのでしょうね。
ちなみに、講談社も野間家が創業家です。
文藝春秋は、作家の菊池寛がつくった会社。太っ腹で金回りがよかった菊池寛は後輩たちの貧乏な文士たちの窮状をみかねて、作品発表の舞台をつくってやろうとしたのです。そして、いい年齢になっても貧しく、社会的地位も低かった文士たちを発奮させようと、友人の芥川龍之介と直木三十五の名を冠した、文学賞をつくりました。芥川賞と直木賞。ずっと文藝春秋社の社内賞的な位置づけだったのが、いまでは、そのつど受賞が速報される一大社会イベントにまでなりました。これは、亡くなられた『太陽の季節』の石原慎太郎以降のようです。
いまも、文藝春秋の影響は大きいらしく(個人的見解です)、一部では、文藝春秋社刊行の書籍が受賞しやすいといった噂がまことしやかに囁かれています(あ、根拠のない噂です)。
あ、四畳半SFコンテストのことを書こうとしていたのに、かなり、脇道にそれてしまいました。
かつて、わたしは書評家をめざしていたので、学生時代から明治以降の文藝評論やその歴史などを調べていたこともあって、〈小さな出版社〉をつくられたことを知って、
『お、いまの時代にはむしろ合っているのでは?』
と、とても感動したからでした。
四畳半……というのがいいですね。
元コピーライターのわたしには、すばらしいキャッチフレーズだとおもわれました。
いずれにせよ、ご活躍を……大いに期待しております。
今回初めてのNoteでの記事。登録だけはしておいて、なにも書いてはいませんでした。いまだに、この使い方がわかりません(´;ω;`)ウッ…。ルビの打ち方もわからないので、スマホのアプリから直接書いて(打ち込んで)います。
慣れるまでご容赦を。
2022/3/1 👣👣
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