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フィリピンのスモーキーマウンテンに物資を届けに行った話
8月4日、スモーキーマウンテンに住む35家族に物資を届けに行った。
スモーキーマウンテン(Smokey Mountain)とは、フィリピンの首都マニラに存在している巨大なゴミ捨て場の通称。この場所は、数十年間にわたり大量のゴミが積み上げられ、煙を出し続けていたため「スモーキーマウンテン」と呼ばれている。つまり、ゴミでできた山に住む方々に物資を届けに行った。
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現地の方が必要としているものを提供したかったため、現地の方に必要なものを聞き、買い物についてきてもらった。
そして、特に生活に困難としている子どものいるご家族をリストアップしてもらった。
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ゴミでできた山道を30分ほど登った。
ゴミが集まってできた山に住む人。どんな生活をしているのだろう。
想像もつかない。
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気づけば住人に囲まれていた。「ここに座ってね」「どこから来たの?」「名前は?」「22歳でここまで来たの?!」たくさん話しかけてくれた。
雨が降ったらどうなるの?食糧はどこで手に入れてるの?仕事は?子どもは学校に通ってるの?聞きたいことはたくさんあったけど圧倒されて聞けなかた。というか、自分の身を守ることにも必死で正直あまり記憶がない。あっという間の出来事だった。
ただ、温かく、優しく接してくれたことは覚えている。
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この日、私自身がどんな感情を抱くのか全く予想がつかなかった。スモーキーマウンテンの現状を目の当たりにし、圧倒されると同時に、彼らの強さや温かさに深く感動した。
ゴミの山で生活するという現実は、私たちが想像する以上に過酷である。
しかし、その中にも笑顔や温もりがあり、私が物資を手渡したときに見せてくれた感謝の気持ちが、私の心に刺さった。
この経験を通じて、私たちがどれほど恵まれているのか、そして、もっと多くの人々が彼らのような生活に直面しているという事実を忘れてはならないと強く思った。彼らが日々の生活の中で少しでも笑顔になれる瞬間を作るために、私は何ができるのかを常に考えていきたいと思った。