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切実すぎる「17才の帝国」

「17才の帝国」というドラマを観た。
最終回を観ながら、「こ、これは・・・?!」と思い、
見返すうちに5回も観てしまった!

日本を立て直すため、実験都市UAの総理にAIソロンが選んだのは、17才の高校生真木だった。(詳しくはこちら ↓)


最終回に出てきた言葉を並べておこう。

勇気を持った一人の人間は多数派である。 byトーマス・ジェファーソン

真木「ここに来て、たくさんの人と出会って・・・」
AIユキ「不必要な価値観を得た。純粋で、真っ直ぐで、揺るがなかった頃に戻って!」

「若い人たちが政治をやってるでしょ?私たちの気持ちなんかわかってないんじゃないかしら?」

「こういう意見だけ切り取られてもね。」
「う〜ん、でも、うちのおじいちゃんも同じように思うかもしれないな。」「そういう優しさが逆にウーアをダメにするんだよ。年寄りに巻き込まれたら終わり・・・」
「でも実際この国の4割は高齢者なわけだから・・・半数近くの意見・・・」
「このままでも逃げ切れる人の意見で政策が決まるってそもそも間違ってるでしょ?!」
「たしかに。今の問題に縛られたら未来は見失う。」

裏切ったり、出し抜いたり騙したり誤魔化したり・・・そんなことがあたりまえの世界にいると、むしろ純粋なものの方が怖く見える。

私は知ってる。サチは親切で優しくて正しい。そんな人が幸せになれないなら、世界の方が間違ってる。

私は大人たちに殺された。「命を大切に。」「人を傷つけちゃダメ。」そう言っていた大人たちに。大人は醜い。嘘つき。汚ない。〜助けて。助けて!早くしないと私はまた殺される!

「表向きはどう説明しますか?」
「表も裏もありません。」
「真実を埋もれさせたくない。」

廃止した市議会の代わりに、市民オブザーバーを導入しようかと検討してます。
それぞれの立場を主張するためでなくお互いの声を聞くために。
世代を超えてつながれる場所が今ここには必要なんです。

経験は時に人を臆病にさせ腐らせる。
何かを得る代わりに、大切なものも失っていく。
それでもまだ、青い夢は追いかけることができる。

誰もが幸せになりたいと思っておられました。
誰もが「自分を尊重してほしい。」「大事に扱ってほしい。」そう願っておられました。
なのに、どうして世界に不幸が溢れているのか?
人々を幸福にするために僕に何ができるのか?
まだ答えは出ていません。
ただ捨てたくない。
ここで生きたいと思える社会をつくりたい。

ソロンはなぜ彼を選んだのか?
経験もない17才の少年を。
それを我々はこれからも考えなければならない。

17才の真木はどんな思いで総理になったか?

10才のユキはどんな思いで死んでいったか?


切実だった。

現実の世界で見聞きしてきたさまざまな大人や子どもたちの、さまざまな姿と重なって考えさせられることばかりだった。

再放送をもう一度じっくり観ようと思う。



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