お香つくり~塗香(ずこう)~1
塗香とは
塗香は、身を清めるために手などに摺り用いるお香です。数種の香木や生薬を粉末状にして作られます。仏に捧げる六種の供物の一種です。
塗香を使う習慣は仏教発祥の地、インドから伝えられたと言われています。暑い国では汗や体臭を消すためにお香を使いますが、これが「身を清める」という意味に変わっていきました。
場を清めたり、人のネガティブな感情を清めたり、塗香を使用すると、気持ちが落ち着いて穏やかな気持ちになれます。
基本調合は
塗香は、白檀(びゃくだん)、丁子(ちょうじ)、龍脳(りゅうのう)最低、この3つの香料があれば、作成できます。
ここから、甘め(重くて華やか) 辛め(軽くて、ピリッと)か、好みで調合していきます。今回、私は、山奈(さんな)を使用してみました。
山奈は、ショウガ科の多年草植物バンウコンで、その根、茎を輪切りにして乾燥させたものです。香りは、ザ・ショウガです。
あまりいれすぎると、白檀の香りがとんでしまうので、配合に気をつけます。全体的に、辛め調合となりました。
つけすぎ注意です
手のひらに少量の塗香をとり、両手を摺り合わせて塗り込んで用います。
首や、胸、にも塗り込みOKですが、本当に少量、ごくごく少量です。人差し指にちょん、とつく程度にしておきます。つけすぎると、墨汁をかぶったような、お寺をかついで歩いているような、ザザッと人がひいてしまうことになりかねません。
以前、塗香作成の時に、洋服に少しこぼしてしまい、外で、はらって、電車に乗ったのですが、、。
満員電車の中、私の周りは、少し、というか、あからさまに人との距離ができていました、、。
ふわっと香る、これが理想です。
次回は、バニラの甘い香りの塗香、ローズ(バラ)の香りの塗香に挑戦してみようと思います。