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人は皆、芸術品なんじゃないか。
私は博物館へ好んで行く方でも無いが、『台湾に一年もいて、行かないのもなぁー』と思い、台北市にある『故宮博物館』に行ってみた。台北にツアーで来られる方のツアー行程に入っているのではないだろうか。
この博物館は、台湾に関連する美術品が数多く展示されている。館内はとても綺麗で劇場の様な雰囲気だ。毎年来場者数は500万人を越えるらしい。
詳細は以下を確認して頂きたい。
そんな博物館の中で、一際賑わっている展示スペースがあった。↓これだ。(館内撮影可という事で自分のスマホで撮ってみた。混みすぎており、横からの写真だが。。)
台湾で最も有名な白菜らしい。パッと見ると、ちょっと『手の込んだ食品サンプル』に見えてしまう。しかし説明文を読むと、この作品が、ヒスイ輝石と呼ばれる希少性の高いもので作られており、さらによく見るとバッタとキリギリスが彫刻され、その精巧さが分かった。
ここでふと感じた。今回私は説明文を読んだからこそ、『手の込んだ食品サンプル』から『希少な岩石から造られた精巧な彫刻品』と本当の価値に気付くことが出来た。当然と言えば当然だ。いくら『手の込んだ食品サンプル』としても、それが博物館で最も有名な品として中心に飾られているのだから、『手の込んだ食品サンプル』であるわけがない。無知な私でもそれを『希少な岩石から造られた精巧な彫刻品』と理解するための努力をするのだ。
『人』も同じなんじゃないだろうか。人は、それぞれがそれぞれの背景や特徴を持った芸術品として世の中で暮らしている。もしかしたら、上の白菜よりも高貴なものと考えられるかもしれない。しかし私はその芸術品を時々、外面や上っ面だけで判断してしまう。その奥にある背景を見ることを怠ってしまうのだ。これは、芸術品だという尊敬の念が薄い結果だと思った。
世の中『見た目が9割』と言われる。確かに、もしこの白菜がミートボール(ミートボールさんすまない。。)だったら、私は説明文を読んでいないかもしれない。見た目が美しいからこそ興味を持つの正直避けられないと思う。見た目を磨く努力はする必要がある。
ただ外面がどうあれ、人それぞれが『色々な特徴を持つ芸術品』であると意識していれば、もっと他人の良いところ、特徴を少しでも探そうという努力をするのではないだろうか。
ここで、白菜さんの気持ちになってみた。
『なにこれ、良くできた食品サンプル笑』
『思ったより小さい。。』
『ただの白菜が飾られてる。。』
『ママー!これ何がすごいの?』
白菜さん『もっとちゃんと僕を見て!ほらこのバッタ!良くできてるでしょ?それとこのグラデーション!しかもヒスイ輝石なんだからね!』(話せたらなぁ。。)
人はもっと簡単に理解してあげられるはず。
直接話をすることが出来るのだから。
こんなことを思ったちょっと良い週末だった。