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幸福感と得感の逆相関関係

幸せになりたいなら得をしようとしてはいけません。

得をする人は往往にして幸福感を味わえずにもがきます。

幸せになりたいなら損をしましょう。

<なぜ?>

人間は現在という感覚を正確に感じることはできません。

人間が感じることができるのは過去と未来です。

そして過去と未来を比較し、幸福期待値が未来>過去だと人は幸せを感じます。

反対に未来<過去だと幸せを感じにくいです。

9/1に自殺する方が多いのはこれに起因しています。

「今」幸せかどうかはとても短絡的なもので、人生という長距離マラソンにはあまり意味性を持ちません。

過去苦しい思いをした人はそのコンプレックスをバネにして頑張ります。そこで得られる充足感の虜になり、人は幸せを感じることができます。

逆に、この先今より良くならないだろうという確信めいたものを感じると人はその意識を閉じたくなるものです。

過ぎたるは猶及ばざるが如し。

日本は幸せを過去においてきすぎたのかもしれません。


満たされることの危険性はここにあります。


世の中の人はストイックに挑戦をしている人を「あの人はすごい、私にはできない」と良く言いますが、これは考えとして浅いなと感じています。

彼ら、彼女らはストイックに挑戦するという幸福感の隷になっているのです。

尊敬という次元ではないかと。


現代の人の心の不足感はここから来ていると推測します。


今の侭の社会情勢ではこの問題は加速します。

だからこそ、幸せを感じるには得を捨てましょう。便利を捨てましょう。



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