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不親切な日本のサブスク
# 悪のサブスク
日本のサービスは、解約やプラン変更時にユーザーに損をさせないという心構えがまるでないものが多い気がする。
わざとそうしてるのか、なんらかのシステムの問題でそうせざるを得ないのかは分からないが、怠慢を感じる。不親切な料金体系に出会うたびに失望を感じている。
日本のサブスクももう少しどうにかなってくれないだろうか。
## 即時解約しかできない
「いま解約手続きをしたら期間満了まで使い続けられる」という対応をしていない。
たとえば月額課金で1月1日に登録して1月2日に解約手続きをした場合、月末の1月31日まで使い続けられず、1月1日にサービスが使えなくなってしまう。
仮に解約したのと同じ月に再登録した場合、同じ月なのにダブルで月額課金されてしまうことになる。
ユーザーが損をせずサービスを解約するためには、解約期限を自分で覚えておいてその日に解約手続きをする必要がある。
年額課金なら、登録日の1年後まで解約手続きを覚えておかなければならない。なんの罰ゲームだ。
こういうとき、自分の場合は忘れないようにカレンダーに解約日を登録しておくことにしているが、それにしても1年越しのTODOを抱えてしまうことにはなんとも気持ちが悪い。もし登録日にそれを後悔して解約しようとしたら、年額のほとんどの料金が無駄になってしまうわけだし。
## プラン期間の変更で損をする
期間のグレードアップ時にユーザーが少し損をする。
たとえば月額課金から年額課金に切り替えた時に重複期間の分が割り引かれない。
1月1日に月額課金で登録して、1月2日にプランを年額課金に変更した場合、年額課金の期間がそのまま1月2日から始まることになり、月額課金の期間として残っていた1月2日から1月31日までの支払い分は無駄になってしまう。
## 請求書をメールで送らない
これは料金体系とは関係がないが、自分が実際に出くわしたケース。請求書ひとつ届かないので、サービスを使わなくなった後もずっと課金し続けてしまっており、かなり後で気づいた。
サポートに問い合わせたが「利用規約に請求書は発行しないと明記している」という答えが返ってきて、なしのつぶでだった。ちなみに無駄に20万円ほども支払ってしまっていた。
# 善のサブスク
## Amazon Prime Video
チャンネル登録の解除ですごく分かりやすい表示をしている。
「ユーザーを惑わせて引き止めよう」という悪あがきは少しもない。
自動更新を終了させる場合と、ちゃんと今の契約期間の最後まで使い続けることができる。
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## Apple
Appleのサブスク管理。いまサブスクをキャンセルしても、現在の契約期間の最後まで使い続けることが出来る。
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同じサービスでも、Apple 経由でのサブスク登録より、クレジットカード課金の方が値段が安い場合はけっこうある。
だがAppleサブスクの方が解約を忘れにくくて安心できるので、自分は少々値段が高くてもApple課金を選ぶこともある。
## Nintendo
Nintendo Switch online でのプラン変更の説明は難しいが、ユーザーが損をしないハンドリングを丁寧にしていることが分かる。
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