つながるものをつくりたい
みずのけいすけさんのこのnoteには好きとワクワクが詰まっていた。ぼくは、このnoteを読みながら、大学時代、フリーペーパーをつくっていたことを思い出した。
ぼくは、『HandaiWalker』というフリーペーパーをつくっていた。
生協の機関紙として、生協の宣伝や広報の意義もありながら、コンテンツの部分は、比較的自由に学生に任せてもらっていた。
今月はどんな特集にしようか、どんな記事つくろう、ここの記事はぼくが担当するね、ここのレイアウトはみにくいよね、ここの文章こうしようよ、とみんなで考え、みんなで作業し、ひとつの冊子ができる過程は、ほんとうに楽しかった。
教授のインタビューもしたし、部活動やサークル活動を紹介する記事もつくったし、みんなで実験してみたりもしたし、大学の周りの食堂に取材に行くこともあった。
今思えばプロにはほど遠く、お遊びのような真似っこのような活動だったけど、すごく楽しかった。
2回生の頃は、編集長になった。それなりに、このフリーペーパーはどんな価値を届けようか、どんな意味があるのかを考えていたつもりだ。
そのとき、ぼくが思っていたのは「役に立つ」ことはこのフリーペーパーではできないなということだった。他にもたくさんいい情報が掲載されている本や雑誌やフリーペーパーがある。
ネットでも調べられる。では、ぼくたちはなにを価値に置こうか。
いま思うと、このふたつを大切にしていた。
・きっかけ、入り口となるものをつくりたい
・関係性をつなぐものをつくりたい
溢れるコンテンツの中で、このフリーペーパーも学生がつくる分、質は難しい。でも、ぼくら目線で、なにか入り口になるコンテンツはつくれるのではないか。そんなことを考えていた。
ぼくは、食堂で、このフリーペーパーを間において話をしている光景が一番嬉しかった。役立たなくても、浅くても、関係の間にあって、話すネタの1つになるだけで、とても価値があることだと思った。
そんなことを思っていたから、情報量とか質はもちろん大事だけど、ぼくたち自身が関心があることとか、ぼくたちの目線でつくるということを大切にしたいと思っていた。
4年間続けたけど、やっぱりそこが一番目指したかったし、好きだったし、関心があった。
そう思い返していくと、きっとぼくはコミュニケーションに関心があったんだと思う。関係性をつくることに興味があったんだと思う。
科学コミュニケーションに関心があったのも、両者間でなんで伝わらないのだろう、繋がらないのだろうという問題意識からだった。
それに、ぼく自身がコミュニケーションにとても苦手意識があったのもある。
なんとかよくしたいという思いが重なっていたのだろう。
読まれている中で、なにか関係性がつながるような、話のネタになる、そのくらいの感覚をつくりたいんだ。
いま関心ごとの読書会もそうだ。そんなにまだわからないけど、人と人の関係の中で生まれる価値みたいなものをつくりたい。
いろいろ、思うがままに書いてしまった!
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