野村復調の要因とは?
皆さまはじめまして。Yumaです。
今日からnoteにて、野球私感(カープ中心)やらなんやらかんやらを定期的にアウトプットしていきます。あまり文章を書くことに慣れていないため、見辛い読み辛い所が多々あると思いますが、遠慮なく指摘していただければと思います。
さっそくですが、タイトルの件について考察していこうと思います。
今季の開幕投手にしてエース格である野村祐輔。
ただ開幕から不安定な投球が続き、背中を痛めたこともあり、2軍落ちとなります。
そこから1軍復帰まで2ヶ月かかりましたが、復帰後は安定した投球を続けています。
ではなぜ野村が復調を遂げることができたのでしょうか?データから探っていきたいと思います。
まずは2軍落ち前後での主要投手成績を比較してみましょう。
1軍昇格後の登板は3試合とサンプルとしては少々少なめですが、防御率に代表されるように、軒並み数字を向上させており、復調したと見ていいでしょう。
主要成績で復調を遂げたことは分かりましたが、根本的に何が良化したからなのか。私は球速にその原因を求めてみました。
2軍落ち前後と昨年、不振だった2015年を比較した表が上記となります。なお野村のストレート、カットボール、ツーシームは非常に見分けるのが困難なため、速球系とひとまとめにしてのが表の一番右です。
野村はコントロールや投球術で勝負する投手ですが、そのような投手にも最低限のスピード、球威が必要です。(Twitterの有識者の中でもさんざん言われておりますが)
最低限のスピード、球威があることで、チェンジアップなどの速球系以外の球種の威力も増してくるのではないでしょうか。(この部分に関しては別途考察したい。)
その最たる例として、不振だった2015年と昨年(2017年)の球速を比較してみると、速球系で1.9キロのスピード差があります。ただでさえ球速のない投手でこれだけ平均で球速に差が生まれると、打者としても捉えるのが容易になるのでしょう。
実際、2015年被打率.315→2017被打率.259 と実際に全体の被打率も.050以上落としており、ボール全体の威力向上にある程度の説得力はあるのではないのでしょうか。(当然、他の要因も絡んできているでしょうが。)
以上を踏まえ、今年の2軍落ち前後の速球系球速を比較してみると、0.5キロではありますが、復帰後の方が球速は出ていることが分かります。
その結果が被打率、奪三振率等成績の向上。ボールの威力が蘇ったことの証左といえるのではないでしょうか。
以上の要素から球速上昇が、復帰後の成績向上、ひいては野村の2016年以降の躍進の一翼を担ったと言えるのではないでしょうか。
以上が簡単ではありますが、球速という点からみた一考察でした。球速というのも、大きな要因ではありますが、あくまで成績良化の一要因にしかすぎないと考えているので、その他にもどのような要因があるのか探っていきたいと思います。
データ参照:データで楽しむプロ野球 http://baseballdata.jp/
投球データ集 http://pitches.gozaru.jp/
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