1か月予報(1/22~2/21)
1月20日発表の1か月予報です。
西日本は高温傾向、北日本は低温傾向です。
1.一般向け
北冷西暖
向こう1か月の気温は沖縄・奄美が高く、西日本は平年並みか高く
北日本は平年並みか低く、東日本はほぼ平年並みの予想です。
西ほど、南ほど高温傾向となるでしょう。
これは日本の南側で高気圧が例年より強いことや
偏西風が日本の西寄りで北に偏ることが原因となっています。
西南日本では春を感じ始める日が少し早まる一方
北日本はかなり厳しい寒さに見舞われそうです。
西ほど多雨
向こう1か月の降水量は西日本太平洋側と沖縄・奄美は平年並みか多く
北日本太平洋側は平年並みか少なく、その他はほぼ平年並みの予想です。
日本の南の高気圧が強いことや低気圧の影響を受けやすいために
湿った空気が南から流れ込みやすく、西ほど多雨になりそうです。
高温傾向となるため、南岸低気圧による太平洋側の大雪になることは少ないのではないかと思いますが、東日本はその影響を受ける恐れはあります。
また、大陸の高気圧が強く、北日本は高気圧に覆われやすい時期があるため太平洋側は少雨(雪)の傾向です。
また、冬型気圧配置になりやすいため、日本海側は寒気の影響で雪雲が流れ込みやすく、降雪量は西~北日本日本海側は平年並みでしょう。
2.専門版
熱帯
熱帯の対流活動活発域が、1週目に南米、2週目にインド洋西部に東進し、3・4週目はインド洋西部で対流活発が続く。インドネシア付近は期間後半から対流がやや活発となる見込み。
上層
インド洋西部の対流活発の影響が大きく、アラビア海北部を中心とした高気圧性循環偏差が明瞭。その波列により、東シナ海付近が高気圧性循環偏差となり、日本の東が低気圧性循環偏差。これは日本の西寄りで亜熱帯ジェットは北偏し、日本の東で南偏する傾向を示している。この傾向は、期間前半ほど明瞭。
中層
500hPa高度は大陸南部は負偏差、日本付近は正偏差で、日本の東が負偏差となる。上層の亜熱帯ジェットの影響が出ているものとみられる。また、寒帯ジェット沿いの波列が北大西洋から伝わり、シベリア付近に明瞭なリッジがある。
2週目は極渦が南下し、東~北日本に負偏差域がかかり、寒気が流れ込みやすい。
3・4週目は南西諸島付近まで負偏差域がかかり、西回り寒気が流れ込みやすいパターンに転ずる。
下層
850hPa流線関数は、熱帯の対流活動や上層のリッジトラフなどに対応して太平洋熱帯域付近は高気圧性循環偏差、日本の東で低気圧性循環偏差がみられる。西南日本はこの高気圧性循環偏差の北側で暖気や湿りが入りやすい一方、日本の東の低気圧性循環偏差により、北東日本には寒気が入りやすいパターン。
海面気圧は大陸付近は正偏差で北~東日本は冬型になりやすいが、南西諸島~西日本は負偏差で気圧の谷も予測されており、低気圧の影響を受けやすく多雨傾向。
また低気圧に向かう暖気や偏西風北偏の影響で、南西諸島中心に高温場。
2週目はアリューシャン低気圧付近の負偏差が大きい。これは500hPa高度の日本の東の深いトラフが影響している。
このため、東~北日本は寒気が流れ込みやすく低温場となる。