1ヶ月予報(2/18〜3/17)
2月16日(木)発表の1ヶ月予報です。
全国的に気温が高く、早くに春が訪れるでしょう。
1.一般向け
暖かな初春
向こう1ヶ月の気温は北〜西日本は高く、南西諸島はほぼ平年並みの予想です。シベリア高気圧が弱く寒気が流れ込みにくいため、全国的に高温傾向です。桜の開花は平年よりも少し早くなりそうです。雪国では雪崩や落雪、融雪洪水に注意してください。
雨雪少なく
向こう1ヶ月の降水量は西日本日本海側と南西諸島は平年並みか少なく、その他はほぼ平年並みです。冬型が弱く、日本海側の雪の量は少なくなり、高気圧に覆われやすい西日本〜南西諸島は少雨傾向です。雨が少ないと、空気が乾燥し花粉が飛びやすくなるので、対策をしっかり取ってください。
2.専門版
熱帯
ラニーニャの影響で、フィリピン周辺で対流活発の予測。
上層
上記の対流活発に対応して、200hPa流線関数は、太平洋上で赤道対の低気圧性循環偏差がみられる。そこからPNAパターンにより、北太平洋では高気圧性循環偏差が強化されている。日本付近は相対的な低気圧性循環偏差。
中層
上層の高気圧性循環偏差に対応して、北太平洋では500hPa正偏差。北米は負偏差で極渦が偏って分布。このため日本付近は正偏差域に覆われている。
下層
850hPa流線関数は北太平洋で高気圧性循環偏差。上層と順圧的な構造を持つ。日本付近には南からの暖気が流れ込みやすい場。また熱帯の対流活動に対応して南シナ海には低気圧性循環偏差がみられ、南西諸島は東風偏差となり暖気の流入はやや弱い。
海面気圧はシベリア付近で負偏差。シベリア高気圧が弱い。また、下層循環に対応してアリューシャン低気圧付近は正偏差。冬型が弱いことを示す。本州付近は正偏差で移動性高気圧に覆われやすい時期があるとみられ、少雨傾向。
冬型が弱く北〜西日本は正偏差と高温傾向。特に北日本で偏差が大きい。南西諸島は負偏差域だが、周辺海域のSSTが高いため、ほぼ平年並みになるとみられる。
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