1か月予報(2/25~3/24)
2月23日(木)発表された1か月予報です。
全国的に気温が高く、暖かい初春となるでしょう。
1.一般向け
桜の生長早まる
向こう1か月の気温は北~西日本で平年より高く、南西諸島でほぼ平年並みでしょう。冬型気圧配置が弱く、寒気の影響が弱いため高温傾向です。特に北~東日本は早期天候情報が出ており、この時季としてはかなりの高温になる可能性が高まっています。この時季の高温は桜の生長を早めますので、各地で桜の開花が早まりそうです。また、花粉の飛散が多くなるので花粉症の方は万全の対策を行いましょう。
雨雪少なく
向こう1か月の降水量は北~東日本日本海側と西日本、南西諸島で少なく、東日本太平洋側は平年並みか少なく、北日本太平洋側はほぼ平年並みでしょう。冬型が弱く、移動性高気圧に覆われやすい時期もあるため、全国的に雨や雪が少ないでしょう。
2.専門版
熱帯
ラニーニャの影響でフィリピン付近で対流活動が活発の予測。また、太平洋熱帯域中部~東部では不活発。
上層
200hPa流線関数はユーラシア大陸~北太平洋で高気圧性循環偏差。日本の南海上~太平洋上北緯10~30°付近で低気圧性循環偏差。北太平洋の高気圧性循環偏差は、ラニーニャによる負のPNAパターンが出ている。偏西風は日本付近で、寒帯前線ジェット気流が北偏、亜熱帯ジェットが南偏傾向。
中層
上層循環に対応して、500hPa高度はユーラシア大陸~北太平洋で正偏差。日本の南では負偏差の予測。
下層
200hPa流線関数と順圧構造を持ち、850hPaは北太平洋で強い高気圧性循環偏差。西日本以北は南から暖気が流れ込みやすい。フィリピン付近の対流活発に対応して、その周辺は低気圧性循環偏差。南西諸島は東風偏差で湿りや暖気が南から入りにくい。
海面気圧はシベリア付近で負偏差、アリューシャン付近は正偏差で、冬型がかなり弱い。日本付近は正偏差域で、移動性高気圧に覆われやすく全国的に少雨傾向。
850hPa気温は冬型が弱いことに対応して、北~西日本で正偏差。南西諸島は負偏差域だが、SSTが高いため平年に予想を近づける。
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