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1か月予報(3/11~4/10)

3月9日(木)発表の1か月予報です。
全国的に気温が高く、季節外れの暖かさが続くでしょう。

1.一般向け

春本番

向こう1か月の気温は北~西日本で平年より高く、南西諸島はほぼ平年並みでしょう。偏西風が平年より北寄りを流れ、寒気が入りにくいため北ほど高温傾向が顕著です。高温に関する早期天候情報も出ており、この時期としては10年に一度レベルの高温となる可能性があります。積雪地域では融雪災害にご注意ください。

北で雨多く

向こう1か月の降水量は北日本太平洋側で平年並みか多く、東日本日本海側では平年並みか少ないでしょう。北日本太平洋側は南から湿った空気が流れ込みやすく多雨傾向です。東日本も低気圧の影響をやや受けやすく、今の少雨傾向が解消されるかもしれません。西日本はどちらかと言えば少雨傾向で空気の乾燥が続きやすいです。花粉やPM2.5、黄砂などの飛散に気を付けましょう。

2.専門版

熱帯

200hPa速度ポテンシャル

南米〜インド洋西部で対流活発、太平洋赤道域は不活発の予測。

上層

200hPa流線関数

日本の南は低気圧性循環偏差で亜熱帯ジェットは南偏、中央アジア〜北太平洋は高気圧性循環偏差で寒帯前線ジェットは北偏傾向。

中層

500hPa高度

500hPa高度は北太平洋で正偏差が強く、リッジが強まっている。アリューシャン低気圧は発達しにくい。極渦は成層圏突然昇温の影響もあってユーラシア大陸の北縁にあり、日本付近への寒気の南下は弱い。南西諸島付近は負偏差。

下層

850hPa流線関数

850hPa流線関数は北太平洋に高気圧性循環偏差がみられ、これを回る暖気や湿りが北日本太平洋側に流れ込みやすい。

海面気圧

海面気圧は、シベリア付近は負偏差でシベリア高気圧は弱い。アリューシャン付近は正偏差でアリューシャン低気圧は弱く、冬型が弱いことを示唆。日本付近の等圧線の間隔は広く、周期変化するとみられるが、日本海に500hPaトラフが予想され、北日本は低気圧や気圧の谷の影響を受けやすくなる可能性がある。

850hPa気温

850hPa気温は北〜西日本で正偏差と高温傾向。北ほど偏差が大きいのは弱い冬型や高気圧を回る暖気の影響。沖縄は負偏差の予測で、亜熱帯ジェットの南偏が寄与しているとみられる、

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マニアック松浦(気象予報士・防災士)
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