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1ヶ月予報(2/12~3/11)
2月10日発表の1ヶ月予報です。
西〜東日本は低温傾向で、全国的に多雨多雪傾向です。
1.一般向け
まだまだ寒い
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向こう1ヶ月の気温は西日本で低く、東日本と沖縄・奄美で平年並みか低く、北日本はほぼ平年並みの予想です。日本付近で偏西風が南に蛇行し、西日本を中心に寒気が流れ込みやすいためです。特に2月後半はその傾向が強く、厳しい寒さの日が多くなるでしょう。各地桜の開花は遅れそうです。
雨や雪多い
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向こう1ヶ月の降水量は西〜北日本太平洋側と沖縄・奄美で平年並みか多く、西〜北日本の日本海側ではほぼ平年並みの予想です。太平洋側と南西諸島は低気圧や全然の影響を受けやすいため、多雨傾向となります。西〜北日本では寒気が入るタイミングで南岸低気圧が接近すれば大雪となることも考えられるため要注意です。また、日本海側に関しては降雪量は西〜東日本では平年並みか多い予想です。2月前半にかけては冬型が強く、雪雲が流れ込みやすいためです。まだまだ大雪シーズンは続きますので注意が必要です。
2.専門版
熱帯
熱帯の対流活動はインド洋東部〜フィリピン付近で活発、太平洋東部で不活発な見込み。ラニーニャ現象が続いていることと整合的。
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上層
200hPa流線関数はインド洋の大流活発に対、応しユーラシア大陸南部では広く高気圧性循環偏差。亜熱帯ジェット沿いの波束伝播により、日本付近は相対的な低気圧性循環偏差となる。
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中層
500hPa高度は大陸から日本付近は負偏差で、上層ジェットの蛇行に対応している。一方、寒帯前線ジェット沿いのヨーロッパからの波列でシベリアが正偏差でリッジ、樺太付近にも正偏差域が広がるため、北日本は北からの寒気は流れ込みにくいタイミングがあるとみられる。
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下層
850hPa流線関数は、熱帯の対流活発に対応して、インド洋に低気圧性循環偏差、太平洋で高気圧性循環偏差。太平洋の高気圧性循環偏差は500hPa高度の正偏差に対応して、北海道付近に伸びており、北日本は高気圧に覆われやすく、アリューシャン低気圧が弱いことを示唆している。
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海面気圧はアリューシャン低気圧付近は正偏差で、前述の通り低気圧は弱い。一方、シベリア付近も正偏差となっており、シベリア高気圧は強い。500hPaのリッジに対応している。また、日本の南は負偏差となっており、偏西風南偏による影響が寄与していると考えられる。これと日本の東にみられる負偏差極大から南岸低気圧や前線による影響が太平洋側で大きいことが想定される。
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850hPa気温は南西諸島〜東北で負偏差となり、西日本を中心とした低温傾向。亜熱帯ジェットの南偏や500hPa高度負偏差、強いシベリア高気圧などが寄与している。寒気移流が強い西〜東日本日本海側では多雪傾向となる。
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