音楽日記 横須賀YTY vol.1
ライブが決まった
菓道家三堀純一さんから電話をもらって
ご自身が企画されてたライブが中止になったことを
聞きました。三堀純一さんが日本にいるのは、わずかな時間で、せっかくのチャンスなので、僕も参加させてもらって新たにライブを企画しました。
かなり直前のお知らせになってしまったし、感染者の急増の状況もあるので、ハードル高いと思うけど、良かったら来てくださいね。
高校時代、青春、横須賀。
僕は神奈川県立追浜高校出身(名門っ!←名門じゃないけど笑。とりあえず出身校聞いたら名門って言う)で、高校時代の彼女が横須賀中央のサブウェイでバイトしてて、迎えに行ったり。その次の彼女と三笠公園でデートしたり。あ、もういいですね。音楽の話に強引に戻りますと、ドブ板通りにかぼちゃ屋ってメロコアの名店があったり。パンプキンとも呼ばれてましたね。僕はもう少し柔らかいロックバンドだったので、高校時代のホームは、北久里浜駅にあるリバーブという、ライブハウスで。ELT(Every Little Thing)のいっくんさん(五十嵐一朗さん)が、音響オペレーターをされてたお店でした。リハーサルスタジオもあって、三浦半島にいるバンドマンはほとんどそこで練習してライブしてたと思う。
ライブハウスのキャパはスタンディングで200くらい。高校生活最後のライブは200人超満員だった。
そのリバーブというお店で、高校一年生の時に、初めてのライブをした時の対バン(共演者)がFakeというバンドで、とにかく騒がしく、暑苦しい一団で、なかでも一際、面倒くさ…いや、眩いオーラを放っていたのが、三堀純一さんでした。床に寝っ転がって、平泳ぎをしてたもん笑笑。
僕は、と言いますと、それを冷めた目で見守る、どころか、「あ、あのー、一緒にやっていいですか?」と言って、一緒に平泳ぎを楽しみました。驚きながらも目を輝かせて「おお!いいよー!」と引き込む三堀純一さん。16歳のスタァ少年はこうして、三堀純一さんの術中にハマっていきました。
和菓子の道、大学進学の道
Fakeが解散したり、僕は大学に進学したり、なんだか時の流れに任せて、互いに別の河を下っていくように時間が過ぎた。大学3年生の夏、女の子4人と海に行くことになって(わぁ!!なんて青春!)「別に彼女なんかいらねぇし」感を漂わせて、鵠沼海岸に着くと。4人のうち、1人の女の子が、白い水着だった。。そして、僕は魂を抜かれたのび太くんみたいな顔して、ウツロウツロとその子の後ろをついていって、海に入ってしまった。携帯が見事に水没して、誰も連絡先がわからなくなった。これがきっかけで、三堀純一さんとまったく連絡が取れない数年の月日が流れたのでした。なんてバカなんだ、オレ。
音霊sea studioや大阪ライブ
何がきっかけで再会したのか、ちゃんと覚えてないけど、無事に連絡取れるようになって、三堀純一さんは何度も何度も僕のライブに来てくれた。矢野まきさんと共演した音霊では、僕より矢野さん目当て感、凄かったけど!でも来てくれる。
大阪でライブした時も駆けつけてくれて、「今日のユーマ、音痴だったね!」と笑って帰られました。でも次のライブも来てくれる。思えば、三堀純一さんはいつも、僕の出来が良くても悪くても、ニコニコとしていて、「オレの好きな野崎有真ってのはさ」と、熱弁の封を切ると、長尺の話を聞かせてくれるんです。朝までかかることもしばしば。
「向き合う」と「背中を見せる」
大きくクッキリ分けるなら、僕は向き合うタイプ。三堀純一さんは背中を見せるタイプ。どっちが良い、という話ではなくて、背中を見せてるのに、優しさを感じるから、三堀純一さんに惹かれるんだと思う。
同じステージで
今回は音楽のステージで共演するライブ。和菓子のアーティストと、ミュージシャンのライブって、どんな楽しみがあるライブなんだろう?
あまりイメージ湧かないですよね。よっぽど、ディープなファンの方でなければ、どんな期待を持って良いか、思い浮かべるのも難しいかもな、と思います。
以前、三堀純一さんがInstagram LIVEで、「千日回峰行」のお話をされてました。和菓子という日本古来の文化に造詣が深い三堀純一さんならではのお話でした。かなり厳しい仏教の修行で(ネットで調べると苦行であることがわかります)、一日一菓というタイトルで毎日お菓子を作り続けた三堀純一さんの日々を添えて、解説してくれたことがあります。僕は1,000日の月日をかけて、苦行をしたことはない。でも、10歳の時から毎晩お世話になった人に「おやすみ」を言って眠っていて、40歳になった今では、100人を超えました。三堀純一さんのお父さんや、おじいさん、おばあさんもメンバーに入ってます。いづみやの初代社長でもあるおじいさんは「君の挨拶は、声がおっきくて、いいね!」と、高校時代にバイトさせてもらってた時に褒めてくれてた。
1,000日の苦行の体験はないけど、ずっと続けてきたご挨拶を三堀純一さんは「ユーマにとっての千日回峰行だよ」と言ってくれました。
ライブは、ピシッと系とユルッと系に分けるなら、ユルッと系に分類されると思うけど、僕はずっと続けてきた眠る前のご挨拶と、同じくらいずっと続けてきた音楽、をステージに持っていこうと思います。
横須賀YTY
元々映画館だった会場をライブができるホールに変えた歯医者さんのお店です。葉山のゴルフ場で、後ろの組を回ってたご家族がいて、僕らのあまりの下手さに、待たせること甚だしい限りで、謝りに行ったら「一緒にまわろう」と言ってくれて、その方が歯医者さんでした。その方の紹介で、歌わせてもらったのがYTYです。
ネイビーバーガーというアメリカンなハンバーガーが美味しいよ。ちなみに、僕の小学校、中学校、高校の友達と組んでる「Hi-Life」というバンドのライブはいつもYTY。同窓会の役割も担ってるバンド。
平泳ぎ
ライブ行きたい意欲を掻き立てるblogになったか、わからないけど、このライブの背景というか、流れてきたストーリーを感じてもらえたら嬉しいですね。まん防のこともあって、予定通り開催できるか、心配ではあるけど。もし開催できたら、僕のファンの方にも、三堀純一さんのファンの方にも、「なんだかこの人たち25年前に床で平泳ぎしてた頃と変わらず楽しげだな」と楽しんでもらえるライブをしたいなと思います。もう、床を平泳ぎすることはないと思うんだけど、それなりの経験を培ってきたから、時間をしなやかに平泳ぎするのはお見せできると思う。ぜひご来場ください。
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