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サードウェーブって何なの?
コーヒーでよく「サードウェーブ」がどう、次はフォースフェーブだ、とかとか言われることが多いですよね。
そんなコーヒーのウェーブってなんなんだろう。
今日は僕の考えを書いてみようと思います。
サードウェーブの定義
一般的に言われる、コーヒーのファースト、セカンド、サードウェーブはこんな感じかな。
ファーストウェーブ:インスタントコーヒーの登場、家庭でコーヒーが一気に飲まれるようになった。
セカンドウェーブ:スターバックスの登場、エスプレッソドリンクの普及。
サードウェーブ:ダイレクトトレード、シングルオリジン。産地の個性を1杯ずつ楽しむ。ブルーボトルの登場。
そもそもコーヒー生産は植民地時代からの流れで、発展途上国で作った安価なコーヒーを先進国で売るという仕組みで発展していったんです。
大規模な効率のいい農園以外は生産コストが膨らんで収益がどう考えても苦しい。先進国に搾取されているではないか、と、1990年代に「良いコーヒーをもっと高く売ろう」という流れに。コーヒーの国際品評会"Cup of Excelence(COE)"を皮切りにシングルオリジンコーヒーが流通し始めて、アメリカ西海岸には「スタンプタウン」「ブルーボトル」「リチュアル」「サイトグラス」「フォーバレル」といった独立系コーヒーショップがでてきました。
西海岸のITベンチャー創業期メンバーがそんな個性あるコーヒーを楽しんでいたのも大きな影響。サイトグラスには、Twitterの創業者、ジャックドーシーも出資しています。
街のコーヒー屋として終わらず、出資を受けてスケールしていくのもアメリカのサードウェーブ系コーヒーが影響力を持った理由でもあります。
スタンプタウンは2015年に売却、ブルーボトルは2017年にネスレに500億円規模で売却に成功しています。
意味があって、美味しくて、楽しいコーヒー。新しいコーヒー文化、新しいコーヒービジネスとして一気に広がっていきました。
シングルオリジンの意味と仕組みについても記事にしたのでよかったらぜひ。
消耗されているサステナビリティ
サステナビリティ=持続可能性。作る人から消費する人まで、循環し続いていくことは必要だし、僕は本気で心から、コーヒーの流通を持続する形にしたいと思っています。
ブルーボトルはどうとか、いろんな好みや評価があるかもしれないけど、シングルオリジンコーヒーを買い、それを大きく売っていることは確か。それはとっても意味があること。
でも、僕がサードウェーブという言葉を好きじゃない理由は、ウェーブ=トレンドの波、という意味が含まれているから、もっと言うと、流行としてのサステナビリティがビジネスに消耗されている側面が感じられるからなんです。
今のコーヒー屋は「サードウェーブ」って括られることを嫌ってると思う。
— 川野優馬 / LIGHT UP COFFEE (@yuma_lightup) November 17, 2019
コーヒーに向き合ってる各個人の意思がまるで、全体の意思の波に乗ってると思われるのが嫌だからだと思う。
今の時代に正しいと思うコーヒーをただ突き詰めているだけ。そんな雰囲気。
もちろん、技術の進歩、生活レベルの発展、いろんな「進化」に伴って、コーヒーの消費のされ方も変わっていくのは当然。
だけど、美味しいコーヒーは絶対に美味しいし、作る人が潤い持続するのも当たり前。
美味しいコーヒーを作って、飲んで幸せになって、関わる人みんなが豊かになっていくことを当たり前にしたい。日常にしたい。
ウェーブとかじゃないんだ。
コーヒーはコーヒー
コーヒーの中で次のトレンドは必ず生まれるし、どんな文化も、どんな消費も、上昇があれば下降がある。波は常にある。
だけど、ウェーブよりももっと、コーヒーそのものを見つめたい。
コーヒーの魅力をもっと素直に楽しみたい。
そう、美味しさは普遍。どんなスタイルがあってもいいじゃない。自分が好きなコーヒーをそのまま貫こうよ。
今日もコーヒーが美味しい、それで十分、それが最高なんだ。
川野優馬
さいごに
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