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働き方改革の本当の厳しさ

働き方改革という言葉が定着化して久しいですが、ともすると「残業削減」が目的化して、そこに向けての仕組構築などの面が先立ちすぎていることもままあると感じております。

私も前職時代に外部コンサルの方の協力を得ながら、労務問題にも直結する観点から働き方改革というものを間近で体験させていただく機会を得ることができました。規模はあくまで所属グループくらいの話なので企業で行うそれとは大変さはもちろん異なります。

とはいえそれでも大変な道のりであり、その道のプロの支えがなければ到底なしえないことであると感じました。

この時に働き方改革に関する書籍なども読み漁りましたが、大前提として成果を出していく(出し続ける)ということと同時に、

・「決められた時間で」「限られた時間で」成果を出すこと
・それは時給思考に立つと言いますか時間当たりの成果を高めて人材としての価値も高めていく考えにシフトしていく必要性があること

を強く認識しました。

こちらも最近よく聞きますが、なぜか日本は始業の遅刻には厳しいのに残業(終業の遅刻とも言えますかね)に関してはむしろ賞賛というか、美徳感すらあるという異常な文化が根強い。

極端なたとえですが、試合時間が決まっているスポーツで試合終了後に勝手に試合時間を延長しているのにそれが公式記録に認定されるようなくらいずるいことをしているともいえる(言い過ぎですかね)

もちろん私も本当に残業しないと終わらない量(であろう)の仕事を、夜遅くまでやってはまた次の日も朝から仕事するなんて経験も長いことしていたことがあり、、、

決してやりたくて残業しているんじゃないという立場の意見も重々承知しているのですが、

だからこそ、そこに知見のある方が「ECRS」などの原則から立ち止まって業務改善していくことが大事になるのだと思います。(その分野の業務もまだまだ社内内製化としては一般化されてないですよね)

脱線しましたが、表題で言いたかったのは働き方改革って残業が減って労働者に対して優しい改革みたいな位置づけだけではなくて、決められた時間で成果を出す働き方にシフトするという意味で労働者にとって、とても厳しい改革だと思っています。繰り返しですが残業を減らすことが目的ではないはずだからです。

そのことを真に理解するのって現場レベルだと難しいことは現実的には多くあり、経営層のコミットが本当に重要だなと思います。かつ、幸運にもこういった働き方改革の進んだ職場環境に恵まれた場合は、そこにあぐらをかくことなく意識を高く持つ必要があると強く思います。

だからこそ私自身、仕事以外の時間もおもいっきり楽しみ、もちろん仕事も責任をもって決められた時間で成果を出して楽しめるビジネスマンになるべく自己研鑽続けていきます。人生をより良いものにするための手段として仕事があり、だからこそ仕事はいろんな分野があってとても奥深く面白いものだと思っているからです。

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