
こだまや出版『身近な贈与論』販売ページ
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2024/12/09 18:09 第4章 岩野先生対談について、目次を修正し小見出しを追加し第2版としました
こだまや出版の植地と申します。この度、伊藤雄馬さんのnote記事と2種類の対談を収録したPDF書籍『身近な贈与論』を出版する運びとなりました。


PDFビューアでの閲覧用に、余裕を持たせたレイアウトではありますが、総ページ340枚の内容となっております。
本書の主著者 伊藤雄馬とは
1986年生。タイ・ラオスで話される言語を中心にフィールドワークを行う。大学教員を経て、2020年から独立。ムラブリ語が母語の次に得意。2022年公開のドキュメンタリー映画『森のムラブリ』(監督:金子遊)に出演し、現地コーディネーター、字幕翻訳を担当。著書に『ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと』(集英社インターナショナル)、『人類学者と言語学者が森に入って考えたこと』(教育評論社)がある。
本書の構成
本書は大きく分けて4つの構成になっています
1.「野生のフィールドワーカー ゆー」と「プロ奢ラレヤー」
2020年に伊藤雄馬さんが野生のフィールドワーカー「ゆー」として出会った不思議な青年「プロ奢ラレヤー」に対する考察となっています(彼は『ムラブリ』の後半にも登場しています)
奢られることを職業にすることは、贈与論の知見から説明することができるのか?そこにはどんなメカニズムがあると言えるのか?
2. 贈与について考える、野生のフィールドワーカー ゆー
伊藤雄馬さんが野生のフィールドワーカー ゆーとしてnoteに投稿した内容のうち、贈与論に関わるものをセレクションしました。
マルセル・モース著『贈与論』をはじめ、贈与のまつわる古典や研究が、令和の私たちにどのように応用することができるのか。何か実生活が楽になるようなヒントが見つかれば幸いです。
3.子育てを通じて考える、互酬性と贈与 でち対談
伊藤雄馬さんの友人で、一児の父である、でち氏との対談を文字起こししたものです。両者はプロ奢ラレヤー主催のオンラインコミュニティで贈与論を中心とした読書会で知り合い、贈与の観点から子育てを論じます。
4.ムラブリとカニバリズム、さらに「互酬性以前の贈与」の奥へ
岩野卓司氏対談
こだまや主催のオンライントークイベント「子育てはシェアリングか、カニバリズムか?」の内容を文字起こししたものです。岩野卓司氏は、明治大学教養デザイン研究科および法学部の教授であり、フランス文学や哲学を専門とされています。主な著書には『贈与論──資本主義を突き抜けるための哲学』(青土社)、『贈与をめぐる冒険──新しい社会をつくるには』(ヘウレーカ)などがあります。また、伊藤雄馬さんと交流が深く、これまでもこだまや企画のオンライントークイベントにともに出演されています。今回掲載の議論はぜひ多くの方に触れていただきたい、ともすればスリリングでもある内容となっています。
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このたびの出版についてのお詫び
お詫び①:初のDTP作業
この度の『身近な贈与論』については、執筆と本文チェック以外、組版から挿絵まで、全ての工程を植地が一人で担当しました。
初めて徒手空拳で挑んだDTP作業につき、不具合が多々あるかと存じます、何卒ご容赦ください。ミスについてご指摘がありましたら、都度ダウンロード先のPDFファイルの版を改めて、更新させていただく予定です。
お詫び②:PDF版のみでの販売(=「空出版」)
今回の『身近な贈与論』出版にあたり、同ファイルを入稿データとして印刷し、イベントや書店にて頒布することも検討しました。
しかし、私が北海道帯広市在住で、伊藤雄馬さんはタイを含め各地を転々としながら活動していることもあり、頒布活動による採算を合わせられる見通しが立たないという理由で、軽出版よりもさらに軽く、出版しない出版、「空出版」と名付け、実践することにしました。今後もこだまや出版で、PDFを中心とした「空出版」を予定しています。
おわりに
私たちの生活には、贈与論が鍵となって開くトビラがある。それを知ることは、学術的な研究や知識を、普段の生活に落とし込んで活かす、一つの経路でもあります。
このような学術との関わり合いが、誰にとっても遍く「身近」であってほしいと願ってやみません。
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