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足関節外側靭帯を触診する上での知識

本日は足関節外側靭帯を触診する上での必要な知識について記載します.

足関節捻挫の病態解釈に必要な知識は上記の記事をご覧下さい.

 足関節内反捻挫における靭帯損傷は前距腓靭帯,踵腓靭帯に多いとの記事を記載しました.
足関節内反捻挫後の理学療法においては,上記組織の圧痛所見や不安定性を評価することが重要です.
教科書上では,
☑︎前距腓靱帯:外果前方から起始し,距骨頸の外側に付着する.
 ☑︎踵腓靭帯:外果遠位より踵骨の外側面に付着すると記載されています.
(林 典雄:運動療法のための機能解剖学的触診技術 下肢・体幹 改訂第2版.MEDICAL VIEW社.2013)

では,詳細に外果のどの部位に付着するのか?を理解しておくと触診技術が向上します.

Chirapat Inchai et al:The Specific Anatomical Morphology of Lateral Ankle Ligament: Qualitative and Quantitative Cadaveric based Study.Orthopaedic Surgery 2023より引用

上記は腓骨遠位を尾側から観察しています.
赤・黄・青:前距腓靱帯
紫・緑:踵腓靭帯が付着する部位です.

腓骨の遠位の骨縁を正確に触診できると,前距腓靱帯と踵腓靭帯を触診することが
可能です.より詳細な解剖学的知識が触診技術を向上する上で重要です.

以上になります.最後までご覧いただきありがとうございました.

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